第8回 方向の安定性を高める
ダウンスイングに入ってもフェースが開き続けている
堀尾プロ「通常、ダウンスイングでは徐々にフェースがスクエアに戻ろうと閉じる動きに転じるのですが、正木さんの場合は、ダウンスイングに入っていてもまだ開いたままの動きがみられます。これではインパクトまでにスクエアに戻すことが難しく、大きなスライスが予想できてしまいます。飛ばすためのスイングのイメージなのか、いわゆる“溜める”動きの意識が強いのかもしれません。ダウンスイングで手首の角度を意識しすぎると、フェースをスクエアに戻すのが遅れがちになります。」
テークバックは身体とフェースが直角を作るイメージで
堀尾プロ「シャフトの回転角が大きいゴルファーは、手や腕主導でクラブを動かしている傾向が多く見られます。もちろんスイング中に手や腕は使うのですが、使いすぎてしまうと、回転角が大きくなりやすくなります。意識するポイントとしては、フェースの面と体の正面の向き。この二つの関係を直角に保つようにテークバックするイメージです。そうすることで、手や腕だけでクラブを動かす範囲が減り、回転角を減らすのに効果的です。」
ボールを使った回転角矯正ドリル
堀尾プロ「フェースをスクエアのままテークバックする感覚を養うには、サッカーやバスケットで使用する大きめのボールを使ったドリルがおすすめです。ボールを両手で挟むように持ち、アドレスの構えを取ります。実際にボールを打つようにハーフスイング程度の動きをするのですが、この時右手と左手の高さが変わらないように意識してください。回転角が大きいゴルファーはテークバックで、右手がよりも左手が上の位置に来ます。大きなボールを使うことでこの回転している動きを意識しやすくなり、矯正に効果的です。是非一度試して見てください。ここを修正するだけで方向性がとても良くなりますよ。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
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