第10回 アプローチのミスを減らすには?
“ざっくり”、“トップ”はアドレスから生まれる
堀尾プロ「フルショットはもちろん、アプローチでは特にアドレスが大切です。アドレスの形が間違っていると、ボールを打つのにヘッドを操作しなければならず、ミスの確率が非常に高くなります。河本さんの場合、ハンドファーストの度合いが強いので、ヘッドの最下点がボールの手前になるアドレスになっています。そのまま打てば“ざっくり”になる構え方なのですが、ミスの傾向がトップということですから“ざっくり”を嫌がり、無意識のうちに自分でヘッドを操作して“トップ”になってしまっています。」
ソールを使えるようになれば、大きなミスは撲滅できる
堀尾プロ「どのクラブにもソールという部分があります。このソールは地面を滑るようにできており、そのおかげでクラブは地面に刺さりにくくなっています。しかし河本さんのようにハンドファーストの度合いが強すぎると、このソール部分が使えなくってしまい、地面に刺さりやすくなるのです。大きなミスを減らすには強いハンドファーストは厳禁。ソールを上手く使うために緩やかなハンドファーストを心がけましょう。」
大きなミスをしないアドレスを身につけよう
堀尾プロ「アプローチの主なミスは、正しいアドレスでかなり軽減することができます。“ざっくり”は強いハンドファーストやボールを右に置きすぎたりすることで起きやすく、“トップ”はアドレスで右足に重心がかかりすぎていたり、ボールを上げようとする動きで起こりやすい。そうした構えで出たミスを怖がって、自分で間違った操作をして逆のミスを引き起こしてしまうのです。緩やかなハンドファーストで構え、重心は中心か、やや左足にかけます。そしてその重心を動かさないようにして打ちます。そうすれば毎回同じインパクトロフトを保ちやすく、少々手前からヘッドが入っても、ソールが地面を滑ってくれるので、大きなミスが生まれにくくなります。正しいアドレスと緩やかなダウンブローを目標に、練習に励みましょう。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
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