第12回 バンカーからの脱出法
サラサラバンカーはアウトサイドインが強いと飛ばなくなる
堀尾プロ「正木さんの打ち方は、強いアウトサイドインのエクスプロージョン。このクラブ軌道は必然的に強めのダウンブローになります。この打ち方は、多めに砂が取れやすく、砂の粒が粗いバンカーでは有効ですが、サラサラの粒の細かいバンカーでは、ヘッドの抵抗が大きくなり、エネルギーが砂に吸収されてしまって、飛ばなくなります。どんなバンカーでも安定して脱出するには、砂の見極めとそれに対応した打ち方が必要です。」
粒が大きめにはアウトサイドイン、粒が小さめならインサイドアウトのイメージ
堀尾プロ「バンカーは砂とボールの状況をしっかりと理解して、それに対応した打ち方が重要になります。シビアにピンを狙うのであれば、さらに細かく打ち方を変化させなければなりませんが、脱出を第一に考えるのであれば、軌道とフェースの向きを変えるだけでOKです。砂の粒を確認し、大きければアウトサイドイン軌道でフェースを大きめに開く。砂の粒が小さければ、軽いインサイドアウトかストレート軌道でフェースをほんの少し開くイメージです。そうすればサラサラのバンカーもヘッドが深く潜らず、ボールを前に飛ばすことができます。」
練習場でできるバンカーショットの練習
堀尾プロ「バンカーの練習は、練習場のラバーティを利用すれば可能です。ティをやや低めにセットし、ややフェースを開いた状態でボールを打ちます。その際、ボールが飛ばないダルマ落とし状態や、トップはNGです。正しく打てると軽くティにヘッドが触れて、柔らかい球が出ます。ただし地面のマットにはヘッドが触れないように注意してください。これができるようになれば、大抵のバンカーからは脱出できます。後は状況判断力を磨くこと。砂の粒の大きさを見極めるところから始めて、クラブ軌道を意識してみてください。どんなバンカーでも対応できるようになりますよ。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー
あなたにおすすめ
レッスン
女子プロレスキュー | シチュエーション別に女子プロゴルファーがわかりやすく解説 |
---|---|
振るBODYメソッド | ゴルフスイングに適したストレッチ法をスポーツトレーナーが解説 |
U-25世代LESSON | ツアーで活躍する若手プロゴルファーの旬なレッスン |
lesson-topics | 新着レッスントピックス |
スイング辞典by内藤雄士 | 一見難しそうなレッスン用語を掘り下げて解説 |
カン違いだらけのゴルフルール | ゴルフルールをQ&Aで解説 |