どうにもならない突然の激痛…「足のつり」に効く予防策と対処法
ラウンド中に突然、足がつることはありませんか? 痛み(または違和感)はしばらく続き、プレーに影響を及ぼすため、できれば予防したいですよね。
そこで今回は、足がつる原因や予防策、対処法を解説します。
足がつる原因
実は筋肉がつる原因はまだよく解明されていません。水分不足やミネラル不足で足がつるということは広く知られていると思いますが、分かっていることは、筋肉へ神経の伝達が上手くいかず、筋肉が必要以上に収縮、さらにけいれんを起こしてしまうということです。
足がつるメカニズムは詳しく分かっていませんが、考えられる原因として以下のものがあげられます。
1.激しい運動による筋疲労
2.飲酒量が多い
3.デスクワークが多く、血行不良になりやすい
4.加齢による筋力低下
5.水分やミネラル不足
6.むくみやすい
水分やミネラル不足は、筋肉や神経の働きを悪くします。また血行不良やむくみなど、体内の水分循環に問題があると症状が出やすくなります。
特に冬場は発汗量が少なく、のどの渇きを自覚しにくいため、水分補給がおろそかになり、足をつる人が多くなる傾向にあります。
ラウンド中に足がつらない予防策
1.水分をこまめに取る
※日頃からお酒やカフェイン飲料を取る方は、意識して多めに摂取する
2.ミネラルを多く含む食事を取る
※卵、長芋、バナナといった食材がおすすめです
3.就寝前後に軽いストレッチやマッサージを行い、血行不良を防ぐ
4.ラウンド前にストレッチとウォーキング程度の軽い運動を必ず行う
5.ラウンド前やラウンド中はスポーツ飲料で電解質を補給する
ラウンド前日から水分やミネラルを積極的に摂取し、当日は糖分や塩分を含むスポーツ飲料をこまめに補給しましょう。
足がつったときの対処法
今回は症状が出やすい「ふくらはぎ」の対処法を紹介します。アキレス腱を60秒間ゆっくりと伸ばすことがポイントです。
1.壁やゴルフカートに両手をつきます。
2.足を前後に開きます。
※つっている方の足を後ろにしてください。
3.手で体を支えながら前方に体重をかけ、アキレス腱とふくらはぎを伸ばします。
※ストレッチを十分に感じられない場合は、前足を後足のひざ裏に乗せるといいでしょう。
4.ゆっくりと60秒かけて、3~5回行います。
足がつると筋肉や神経が敏感に反応しやすくなるため、無理に動かすと痛みが長引く恐れがあります。予防策や対処法を実践し、快適なゴルフを楽しんでください。
(協力/ケアくる)
小松聖政(こまつ・きよまさ) プロフィール
全米公認アスレティックトレーナー/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー日本のスポーツチームや、アメリカの大学のスポーツチーム等でアスレティックトレーナーとして、治療やトレーニング、コンディショニングの経験を積む。スポーツパフォーマンスに特化した知識・経験を活かして、トップアスリートからスポーツ愛好家、トレイナーをサポートしている。