左足上がりは傾斜なり?逆らう?【藤田寛之アプローチのレシピ#3/左足上がり14yd】
グリーン周りの名手・藤田寛之によるアプローチレッスン新連載。ライ、グリーン、ピンポジなどあらゆる状況下でのアプローチの打ち方や考え方を、それぞれ細かく解説してもらう。3回目は「左足上がりからピンまで14ydの打ち方」について。
目次
- 1.打ち方の一つは「斜面なり」に
- 2.打ち方二つ目は「斜面に逆らう」
- 3.距離が落ちやすいので番手を上げることも
- 最後にレシピのご紹介
1.打ち方の一つは「斜面なり」に
左足上がりの打ち方は二つあります。一つは「斜面なり」。そもそも地面に刺さりやすい状況なので、斜面通りに構えて斜面なりに振ることで、地面に刺さりにくくすることができます。その際、ロフトが寝やすいので、少し振り幅を大きくして球の高さでピンを狙ってください。
2.打ち方二つ目は「斜面に逆らう」
もう一つの打ち方は「通常通り」に構えます。斜面に逆らって打つので、ヘッドが刺さりやすいことを前提で打っていきます。必要以上にボールが上がらず、低い球で攻めることができます。エッジからピンまで距離がある場合などは、この打ち方で攻めるといいでしょう。
3.距離が落ちやすいので番手を上げることも
左足上がりは基本的にロフトが寝て距離が落ちるケースが多いので、番手を一つ上げることも視野に入れてください。今回のシチュエーションもエッジからピンまで8ydと距離があるので、私は54度のウェッジで斜面に逆らって立ち、スイングしていきます。
最後にレシピのご紹介
左足上がり14ydのアプローチ
・クラブが地面に刺さりやすいことを念頭に
・打ち方は二つ「斜面なり」「斜面に逆らう」
・「斜面なり」は振り幅を大きく
・エッジからピンまでが短い場合は「斜面なり」で球を上げる
・左足上がりは距離が落ちるので番手を上げることも視野に
■ 藤田寛之 プロフィール
1969年、福岡県生まれ。専修大を経て92年にプロ入り。日本男子ツアーで20代で1勝、30代で5勝、40代で12勝を挙げた“中年の星”。2012年に年間4勝をマークし43歳で賞金王に輝く。シニア入り後は23年「日本シニアオープン」で優勝。24年「全米シニアオープン」ではリチャード・ブランドとのプレーオフで惜敗した。25年から主戦場を米国に移しPGAツアー・チャンピオンズで活躍中。小技の上手さはツアープロの間でも評判。
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