両腕の三角形を左右に動かす【藤田寛之アプローチのレシピ#1/打ち方の基本】
グリーン周りの名手・藤田寛之によるアプローチレッスン新連載。ライやグリーンの傾斜、ピンポジションに残り距離、番手…、様々な状況下でのアプローチの打ち方や考え方を、それぞれ細かく解説してもらう。1回目は「アプローチの基本」について。
1.両足は揃えてフェースは少し開き気味に
アプローチはフルショットではないので、両足はそろえた状態でOKです。ボール位置はセンターか右足つま先前にします。グリップの位置は左の太ももの内側、少しハンドファーストになります。フェースは開かないのが基本ですが、バウンスを使うために少し開き気味にするとソールが芝の上を滑ってくれます。
2.両腕と肩で作った三角形を崩さない
スイング中は両肩と両腕で作った三角形を崩さないようにします。手を動かすのではなく、三角形を左右に動かすイメージ。フォローで手首を返す必要はありません。
3.左足体重で最下点をボールの先に
体重は左足に多めに乗せておきます。左7:右3、左8:右2ぐらいのイメージでもいい。ダウンスイングの最下点がボールの先に来て、ボールにコンタクトしやすくなるはずです。体重が右に残らないように注意しましょう。
最後にレシピのご紹介
アプローチの基本
・スタンスは両足をそろえるくらい狭く
・ボール位置は真ん中から右足つま先の間
・グリップは左足太もも内側(ハンドファースト)
・基本的にフェースはスクエア(バウンスを使うため少し開いてもOK)
・両肩と両腕で作った三角形をキープ
・左足に多めに体重をかける

藤田寛之 プロフィール
1969年、福岡県生まれ。専修大を経て92年にプロ入り。日本男子ツアーで20代で1勝、30代で5勝、40代で12勝を挙げた“中年の星”。2012年に年間4勝をマークし史上最年長の43歳で賞金王に輝く。シニア入り後は23年「日本シニアオープン」で優勝。24年「全米シニアオープン」ではリチャード・ブランドとのプレーオフで惜敗した。25年から主戦場を米国に移しPGAツアー・チャンピオンズで活躍中。小技の上手さはツアープロの間でも評判。