女子プロレスキュー!

ドライバーとアイアンの体重配分 同じで良い?悪い? 山田彩歩

2021/12/15 05:00

「不安定なアドレスの立ち方」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーXさんの悩み】
「ティショットとフェアウェイ上からのショットは、クラブの長さによって構え方が違うと聞きます。ドライバーとアイアンで体重配分を変えるべきでしょうか?」

山田彩歩のレスキュー回答】
再現性の高いショットは、アドレスの安定感から生まれると思っています。意識していることは、前回ご説明した重心を下に置くことと左右の体重配分。前後左右と上下の重心ポジションを保つことで、力みのない再現性の高いアドレスをつくることができます。

1. 全てのクラブで体重配分は5対5

ボールの位置はやや変化するもののアドレスは一緒

私はドライバーもアイアンも、左右の体重配分は同じ5対5で構えます。理由は、スイング中は常にクラブを体の正面に置きたいからです。アドレス時からグリップを真正面に置き、左右にズレにくい形(5対5)で構えます。

2. 常にクラブは体の正面に

理想はクラブが真正面にあるまま上体を回すだけ

番手によって体重配分を変えて、右や左に体重を乗せすぎてしまうと、スイング中に体の軸がブレやすくなります。クラブが変わっても思考はシンプルのまま。体重配分を変えないことで、一定の動きでスイングを完結できます。

3. 手をダラ~ン… グリップは肩の真下

×の例(画像右)はどちらも手が肩より前にある

前後の体重配分も重要です。アドレスした姿勢から両腕の力を抜き、ダラ~ンと落とした状態が最適なグリップ位置。ボールから離れすぎると、クラブが寝てインパクトでフェースが開きやすくなり、逆に近すぎると、詰まって振り抜きにくくなります。

【今回のまとめ】構え方も振り方もシンプルに♪

シンプルだからこそ毎回同じ動きで臨める

・全てのクラブで体重配分は5対5
・常にクラブは体の正面に。
・手をダラ~ン… グリップは肩の真下。

取材協力/鶴舞カントリー倶楽部

■ 山田彩歩(やまだ・さほ) プロフィール

1998年11月18日生まれ、北海道出身。同郷である小祝さくらと同じ黄金世代。2015、16年「北海道高等学校ゴルフ選手権」団体優勝。14、15年「国民体育大会」北海道代表に選出。同期に追いつくため、必死に挑んだ20年度のプロテストに見事合格。ゴールはプロの資格ではなく、ツアーの第一線で戦うことと目標を定めるホープ。優れたコースマネジメント力が持ち味。

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