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女子プロ・ゴルフレスキュー

岸部華子’sレスキュー
なぜ転がしアプローチはボールを右足寄りに置くのか? 岸部華子

「ランニングアプローチがうまく打てない人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーKさんの悩み】
「転がしのアプローチでセオリー通り打っているつもりですが、毎回安定して打つことができません。どのようなことを意識して臨めば良いのでしょうか?」

【岸部華子のレスキュー回答】
高さを必要としないアプローチは、チップインの確率が高く、グリーン周りでは基本となる攻め方といえます。ただ多くの方は、セオリー通りにボールを右足寄りに置き、なんとなくオープンスタンスで構えている人が多いのではないでしょうか。実は基本の打ち方に対する「なぜ?」の答えに、上達のヒントが隠されているのです。

1. なぜクラブはAWが適しているのか?

基本的に48~53度のアプローチウェッジ(以下AW)を使用します。理由は、適度なスピン量を得るため。SWだとスピンが多過ぎ、47度以上は少な過ぎる。転がしではロフトをやや立たせて打つため、ある程度スピンが効くAWが適当だと考えられます。

2. なぜボールを右足寄りに置くのか?

ボールは右足つま先前に置き、ハンドファーストに構えます。理由は、ヘッドが走ってインパクトでグリップを追い越さないため。ヘッドを走らせないことでフェースを管理しやすく、イメージ通り出球の高さを抑えながらボールをヒットできます。

3. なぜスタンス幅を狭く取るべきか?

距離にもよりますが、スタンス幅は狭くすること。体の軸をキープしやすく、理想的な入射角を得やすくなるからです。転がしは“小さく振る”考え方が必須。オープンスタンスで構える理由も、通常スタンスより振り抜きやすく、大きく振り上げずにミート率を高めて飛ばすことができるからです。

【今回のまとめ】「なぜ?」の答えを把握すれば打ち方に迷わない

・適度なスピンを得るためにクラブはAWが最適。
・ヘッドを走らせないためにボールを右足寄りに置く。
・理想的な入射角を得るためにスタンス幅を狭く取る。

取材協力/クラブハウス

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岸部華子(きしべ・はなこ) プロフィール

1995年生まれ、福島県出身。ツアープロの姉・桃子とともに6歳からゴルフを始め、2007年の「東北ジュニアゴルフ選手権 女子11歳以下の部」で優勝。ゴルフのために中学時代は陸上部に所属し中距離選手として練習に励んだ。高校からゴルフ部に入り、卒業後の2021年にLPGAティーチングA級を取得。

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