教えて!愛華“姉さん” なぜ毎回同じ位置? トップ合格を生んだトップオブスイング理論 伊藤愛華
今回から本コーナーでレスキューを担当してくれるのは、昨年のプロテストにトップ合格を果たした現役女子高生プロ・伊藤愛華。昨年末に行われたQTを16位で突破し、今季は開幕戦からレギュラーツアーに参戦予定の注目ルーキーだ。高校時代はゴルフ部でキャプテンを務め、周囲から“姉さん”と呼ばれるほど頼りがいのあるキャラクター。一本筋の通った理論と高い再現性に裏打ちされたレッスンは必見!
「毎回同じトップにならない人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーMさんの悩み】
「練習頻度が少ないこともあり、毎回、クラブを上げるところからスイングの感覚を取り戻すのに苦戦しています。安定した動きで、常に同じ位置のトップまでクラブを上げるためのポイントはありますか?」
【伊藤愛華のレスキュー回答】
始動からトップまでの動きを、毎回同じように行うことはとても重要です。私自身も、練習ではこの部分を重点的に、丁寧に確認しながら取り組んでいます。アウトサイドでもインサイドでもないニュートラルな軌道で、常に同じ位置へクラブを上げること。今回は、理想のトップに上げるために私が意識しているポイントをご紹介します。
1. 右足前まで確実に真っすぐ引く
動き出しでは、クラブを真っすぐ引こうと意識する人が多いと思います。ただし、この意識が強すぎると、必要以上にクラブを外へ上げてしまう原因になることも忘れてはいけません。外に上げすぎると手元が体から離れ、クラブのコントロールが難しくなってしまいます。おすすめの練習法は、ヘッド軌道の外側に障害物を置き、それに当たらないようにヘッドを上げる方法です。右足の前あたりまで、約10~20cmはヘッドを確実に真っすぐ動かすことを意識しましょう。
2. シャフト位置をチェックする
バックスイングの途中、シャフトが地面と平行の高さに来た瞬間に、シャフトの位置をチェックしています。ポイントは、シャフトがターゲットラインと平行に上がっているかどうか。フェース面の角度を気にする人が多いですが、私はシャフトの位置を重視しています。フェースの管理ばかりに意識が向くと、シャフトが正しい位置から外れることに気づきにくいから。三脚にスマートフォンをセットし、鏡代わりに覗きながら練習しています。
3. 実はトップ位置は細かく気にしない
シャフトが地面と平行になった位置からは、上体を自然に回しながらトップまでクラブを上げていきます。ここで大切なのは、トップを無理に決まった位置へ持っていこうとしないこと。先ほど確認したシャフトの位置から、上体を自然に回すだけで十分です。地面と平行の位置までをしっかり意識できていれば、そこから大きくズレることはありません。余計なことは考えず、自然にクラブを上げていきましょう。考えすぎずにクラブを上げることが、安定したトップと再現性の高いスイングにつながります。
【今回のまとめ】トップ位置はあえて「気にしない」
・右足前まで確実に真っすぐ引く。
・シャフト位置をチェックする。
・実はトップ位置は細かく気にしない。
取材協力/大宮国際カントリークラブ
伊藤愛華(いとう・あいか) プロフィール
2007年生まれ、東京都出身。現在埼玉栄高校在学中で、25年のプロテストトップ合格。同年QTを16位で突破。ルーキーイヤーとなる今シーズンの初優勝を狙う。好きなアイドルはAAA、SixTONES、SUPER EIGHTで、カラオケで得意な曲はポルノグラフティ「サウダージ」。夢はオリンピックに出場し、金メダルを獲ること。