アプローチも「バウンス」を使えばミスしない 木戸愛
“アプローチショット”をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーFさんの悩み】
「アプローチは『ソールを滑らせれば簡単!』と聞きますが、ソールを滑らせるためにはどうすればよいのですか?」
【木戸愛のレスキュー回答】
ソールを滑らせるには、“バウンス”を使えているかどうかがポイントとなります。バンカーショットではバウンスを使うのが基本と認識している人が多いと思いますが、実はアプローチも同じことがいえますよ!
“バウンス”がソールを滑らす
“バウンス”はその形状から、ヘッドを前に押し出す役割を果たしてくれます。たとえヘッドがボールの手前に落ちたとしても、バウンスが地面と接していれば、ヘッドは芝に潜らず滑った状態でボールにコンタクトしてくれます。
手が前に出ると“バウンス”は使えない
アプローチでのザックリやチャックリの主な原因は、フェース面の向きをターゲット方向にキープし続けようとして、ハンドファーストのまま手元が前に出る動きです。手元が前に出ると、ヘッドの軌道が鋭角となり、バウンスより先にリーディングエッジ(フェース下部の歯)が地面に接地してしまいます。
フォローで“フェース”が自分に向けば◎
私が「バウンスを使う」ために意識していることは、インパクト直後に必ずヘッドが手を追い越し、ハンドレイトの状態になること。このためには、ヘッドをしっかりリリースすることが重要です。フォローでフェースが自分を向くようなイメージですね。こうすることで、インパクトの瞬間フェースの上にしっかりボールが乗り、十分にスピンがかかった理想的なアプローチショットが打てますよ。
“音”でチェックできる! ○「バスッ」×「カーン」
バウンスを上手く使えているかチェックしたい場合は、ゴム板や床などの硬いモノの上から打つ練習をしています。バウンスを使えていれば「バスッ!」と厚く低い音、バウンスが使えずリーディングエッジが地面に当たると「カーン!」と高い音が出てしまいます。ヘッドが跳ねてしまっているのか、ソールが滑っているのか。音の違いで判断できるので、練習場などで試してみてください♪
取材協力/千葉バーディクラブ
■ 木戸愛(きど・めぐみ) プロフィール
1989年生まれ、神奈川県出身。2008年にプロ入りし、09年ステップ・アップ・ツアー「マルナカレディースオリーブカップ」優勝。12年「サマンサタバサガールズコレクション・レディーストーナメント」でレギュラーツアーを制す
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