女子プロレスキュー!

夏ラフ対策「浮いてるor沈んでる?」 金澤志奈

2018/07/29 11:00

「ラフからのショット」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーNさんの悩み】
「夏場のラフは飛んだり飛ばなかったり、安定した距離が出せません。ラフからどのようなことに注意して打てば良いですか?」

金澤志奈のレスキュー回答】
芝が元気に立っている状態の夏場のラフは、ショット時に抵抗をどれだけ受けるのか、しっかり把握しておくことが欠かせません。ボールが浮いているのか、沈んでいるのかを、しっかり見極めることが重要です。

1.【浮いていたら】番手を上げる

ロフト角50度と56度のウェッジを持つ金澤プロは必ず50度を選ぶ

ボールが半分以上浮いている場合は、ヘッドがボールの下をくぐりやすく、フェース上部に当たって距離をロスしてしまうミスが頻発します。特にロフト角が寝ているウェッジで打つ距離は注意が必要なので、番手を1つ上げるようにしましょう。

2. 【浮いていたら】振り子のように振る

支点を固定して一定に動いている振り子のイメージ

打ち方としてはクラブを短く持ち、振り子のように一定のリズムで振る感覚です。ボールを打ち込むというよりは、運んでいくようなイメージ。ややスピードを落とし、クラブと体が一体感を持ってスイングできるように心がけてみてください。

3.【沈んでいたら】番手を下げる

7番以上のアイアンは禁物

反対にボールが半分以上沈んでいるようなら、芝の抵抗が大きくなるため、番手通りの距離を打つことが困難です。ミドルアイアンの距離が残っていても、無理せずショートアイアンを選択しましょう。

4.【沈んでいたら】ダウンブローで打つ

大振りせずコンパクトに!

打ち方はダウンブローに打つことを心がけています。芝の抵抗を受けないように、なるべくボールに直接ヘッドが当たるようにクラブを振り下ろします。インパクトでスピードを緩めず、最後まで振り抜くことが肝心です。

【今回のまとめ】浮き?沈み? 状況別攻略法

・《浮いている場合》番手を上げて運ぶように打つ。
・《沈んでいる場合》番手を下げてダウンブローで打つ。

取材協力/石岡ゴルフ倶楽部

解説/金澤志奈(かなざわ・しな)
1995年生まれ、茨城県出身。2016年に日本女子学生ゴルフ選手権を制し、17年にプロテスト合格。同年9月にはステップアップツアーで初優勝。今季は1stリラキング18位の資格で、後半戦レギュラーツアー初優勝を目指す。

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