フルスイングでつくる飛距離の壁を超える術 押尾紗樹
「飛距離アップのための力加減」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーYさんの悩み】
「飛ばすにはヘッドスピードが必要だと思うのですが、どうすればスピードアップできますか?」
【押尾紗樹のレスキュー回答】
ドラコンとストローク競技をどちらも経験して思うことは、飛距離と方向性を両立させた練習では、飛距離アップは難しいということです。飛ばしのための練習には、力を出しきるフルスイングでの準備が必要と考えます。
1. 7割スイング練習はHSが下がる
ボールをコントロールしたいと思うと、力加減を10割ではなく7~8割に抑えて振る練習を続けがちです。練習時に力を抑えると、いつの間にか本来の7割が10割、またその7割が10割…と、どんどんスピード感の上限が下がってしまいます。
2. 下半身リード練習はスライスの元
飛距離アップのレッスンでよく耳にするのが、「切り返しで下半身を先行させ、手が遅れて来る」というイメージ。ただ、これではフェースが開いてインパクトを迎えやすく、スライスの原因となるため、飛ばしの観点ではマイナスと考えます。
3. 同時に振り下ろすフルスイング練習が◎
フルスイングする練習では、上半身・下半身・腕の3点を一緒に動かす意識が重要です。切り返し以降、どこかを先行させるという意識はもたず、すべて同時に下ろす感覚です。振り遅れを防ぎ、理想的なフルスイングを目指しましょう。
【今回のまとめ】練習ではマン振りしよう♪
・7割スイング練習はHSが下がる。
・下半身リード練習はスライスの元。
・同時に振り下ろすフルスイング練習が◎
取材協力/こだまゴルフクラブ
押尾紗樹(おしお・さき) プロフィール
1993年生まれ、埼玉県出身。7歳からゴルフを始め、2018年から日本プロドラコン協会(JPDA)の大会に参戦。19年はドラコン日本一決定戦のアキュラシードライブ(レディース)で優勝。最長記録は377yd。ドラコンプロの活動を続けつつ、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテスト合格も目指している。