カン違いだらけのゴルフルール

OB側の木の枝を折ったら…どうなるんだっけ?/ルールQ&A

2026/03/09 10:45

OBラインぎりぎりにボールが止まった。スタンスは取れるが、OB側からせり出した木の枝がちょうど頭に当たる。「OBの木なら…」と頭に当たる枝を折ってプレーしようとしたら、仲間から「それダメじゃない?」のクレームが。

OBラインぎりぎりの攻防

■1
OB側の木はコース外なので折っても問題なく無罰。

■2
OB側の木はルール適用外だが、折ると公正の理念(マナー違反)によって1罰打を受ける。

■3
OB側の木を折るとスイング区域の改善で2罰打。

OBラインの向こう側の木なんだから関係ないでしょ?ダメ?

◇◇◇◇

正解は「3」

■3
OB側の木を折るとスイング区域の改善で2罰打。

OB=アウトオブバウンズ側にある木でも、スイングの邪魔になるから、あるいは正しいスタンスが取れないからといって、折ってプレーするとスイング区域の改善で2罰打を受けます(規則8.1a)。

ゴルフでは何事も「あるがまま」が原則であり、スタンスやスイング区域を改善する目的で生長している自然物=植物を折ったり曲げたりすることは禁止されています。 OBエリアはコース外ですが「ストロークに影響を及ぼす状態」の保護はコースの内外に適用されるため、故意に枝を折ってプレーすることは許されません。

ただし、木の下に背中から後ずさりして潜り込むなどやむを得ない状況で、ボールに対してフェアなスタンスを取るために必要な最小限の行動で枝が折れたり曲がったりした場合は、ペナルティは科せられません(規則8.1b/2)。(ルール解説&イラスト/小山混)

ーーーーーーーー
<ゴルフ規則>(抜粋)
規則8.1 ストロークに影響を及ぼす状態を改善するプレーヤーの行動
「コースはあるがままにプレー」という原則を守るために、次の「ストロークに影響を及ぼす状態」(コース内外を問わず)は保護される。
したがって、 この規則はプレーヤーが行う次のストロークに対してその状態を改善することを制限している:
・止まっているそのプレーヤーの球のライ、
・そのプレーヤーの意図するスタンス区域、
・そのプレーヤーの意図するスイング区域、
・そのプレーヤーのプレーの線、
・そのプレーヤーが球をドロップまたはプレースすることになる救済エリア。
この規則はラウンド中と、規則5.7aに基づくプレーの中断中の両方で行われる行動に適用する。
この規則は次のことには適用しない:
・規則15の規定で認められる範囲でルースインペディメントや動かせる障害物を取り除くこと。
・規則11で扱うプレーヤーの球が動いている間に行った行動。

8.1a 認められていない行動
プレーヤーはストロークに影響を及ぼす状態が改善されてしまう場合には次の行動をとってはならない。
ただし、規則8.1b、c、dで認められた限定的な 方法を除く。
(1) 次の物を動かす、曲げる、壊す:
・生長または付着している自然物。
・動かせない障害物、不可分な物、境界物。

8.1b 認められる行動
ストロークの準備をしているときや、ストロークを行っているときに、プレーヤーは次の行動をとることができる。そして、その結果として、たとえそのストロークに影響を及ぼす状態を改善したとしても罰はない:
(5) スタンスをとるときに両足をしっかりと据える(合理的な程度で砂の中や バラバラの土の中に足を潜り込ませることを含む)。
(6) 球の所に行きスタンスをとるために合理的な行動をとることによってフェアにスタンスをとる。 しかし、そうする場合プレーヤーは:
・通常のスタンスをとったり、通常のスイングを行う権利はない。
・その特定の状況に対応するために最も控えめな行動をとらなければならない。
規則8.1aの違反の罰:一般の罰。

規則8.1b/2 ー「フェアにスタンスをとること」の例
プレーヤーはどの方向にもプレーすることが認められるが、通常のスタンスをとったり、スイングを行う権利は保証されておらず、その状況に適応して最も控えめに振舞わなければならない。
フェアにスタンスをとっているとみなされ、その結果として改善になっても規則8.1bに基づいて認められる行動の例は次を含む:
・後ずさりで枝や境界物のある場所に入って行く(そうすることが、たとえその枝や境界物を邪魔にならない場所に動かしたり、曲げたり、壊す原因となったとしても、選択したストロークのためのスタンスをとる唯一の方法の場合)
・球をプレーしに木の下に入って行くために自分の手で枝を曲げる(そうすることが、その木の下に入って行ってスタンスをとるための唯一の方法の場合)。
スタンスをとるために必要以上のことをしたことでプレーヤーが罰を受ける場合については、詳説8.1b/3を参照すること。

規則8.1b/3 ー「フェアにスタンスをとること」にならない例
フェアにスタンスをとっているとみなされず、ストロークに影響を及ぼす状態を改善した場合に規則8.1aに基づいて罰を受けることになる行動の例は次を含む:
・バックスイングやストロークの邪魔にならないようにするために故意に手や足、あるいは体で枝を動かしたり、曲げたり、壊すこと。
・そうしなくてもスタンスをとることができたのに、丈の高い草や雑草が意図するスタンスやスイング区域の邪魔にならないように押し下げたり、押し分ける方法でそうした丈の高い草や雑草の上に立つこと。
・スタンスやスイングから離れた場所となるように、ひとつの枝を別の枝に引っ掛けたり、2本の草を紐状に編むこと。
・スタンスをとった後に球への視界を遮っていた枝を手で曲げること。
・そうしなくてもスタンスをとることができたのに、スタンスをとるときに障害となっていた枝を曲げること。

出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より

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