球筋を安定させるためのナチュラルグリップ(前編)
2019/07/25 17:00
ヘッドやシャフトの挙動はパーフェクト!
大半のアマチュアの方は、インパクト直前のヘッド挙動や、クラブの軌跡を追うシャフト挙動のデータで、すぐに大きな問題があることが分かります。しかし、内田さんはさすがに、こうした分析ではパーフェクトなスイングをしています。ヘッド挙動はおよそ6度のアッパーブローで、6度のインサイドアウトの軌道になっています。フェースの打点は、中央上部付近に揃っていて、効率よくヘッドのパワーをボールに伝えているのが分かります。
シャフト挙動もパーフェクト。167度と深くタメた状態から手元が減速してヘッドが走り出すポイントが、インパクトよりも十分手前にあります。インパクトまでに手元が減速していく時間的な余裕があると深くタメることができ、ヘッドを効率よく走らせることができます。多くのアマチュアは、手元のスピードが落ちるポイントがインパクトに近すぎるのです。タメようとすれば振り遅れてしまうため、深くタメることができません。次は、ヘッドやシャフトのセンサーでは分からない、体の動きの問題を、モーションキャプチャーで探っていきましょう。