サイエンスフィット レッスン

体の回転でつかまえる「Fタイプ」スイング(後編)

2020/01/23 17:00
3Dモーションキャプチャーで左手首の角度を分析

左手首のヒンジ(手のひらや甲側に曲げる動き)の使い方を改善することが、アマチュアゴルファーの全レベルを通じて、上達スピードを格段に引き上げる鍵となります。前回に解説した「Fタイプ」は、左手首のヒンジをテークバックからダウンスイングを通じて、手のひら側方向に折れていく角度を増し、体の回転で球をつかまえるタイプとなります。つかまえ方のコツを身につければ、球が左右に散ることなく、強く安定した弾道を得ることが可能です。

トップで左手首が甲側に折れるクセのある受講者

前回の解析で、受講者はテークバックで左手首のヒンジが、手の甲側に折れることが発覚しました。プロの左手首の動きを見ると、テークバックからインパクトまで、ずっと手のひら側に折れ続けていきます。一体、なぜトップで左手首が甲側に折れてしまうのか?それはグリップに問題があるからです。

【受講者の悩み】
「90台前半が平均スコアですが、このところゴルフは好調で、前回のラウンドでは81でした。ただ、残念に思うのは、ドライバーがスライスしがちで右OBもよくあります。それを嫌がるとフックも出てしまいます。ティショットをもっと安定させたいですね。テークバックでフェースを開かずシャットに上げたいと心がけていますが、どこか違和感があって、しっくりこないんです…」(山外さん 平均スコア90台前半)

「Fタイプ」は小手先で球をつかまえる意識は不要≫
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