サイエンスフィット レッスン

テークバックで体を回すためのポイントは1つだけ

2021/11/30 13:00

テークバックの回転は右ひざから下をねじることだけを意識

トップでの頭の左サイドの動きを比較(左が森田理香子プロ、右が本田さん)

早急に直すべきは、テークバックの体の回転の悪さです。ビデオ映像で再確認すると、やはり頭を動かさない意識が強くて、ほとんど胸が回っていませんね。プロは、トップで頭の左サイドが、アドレス時よりも少し右に動くのに対して、本田さんはまったく動いていません。かといって、プロは軸が右にブレているのではありません。軸は首の後ろ側から背骨に沿ってあるので、頭は動いて見えても、軸はブレていないのです。

今までのテークバックのイメージを捨てて、右ひざから下を捻ることだけ意識する

まずは、本田さんがポイントに置いている、頭と右足を動かさない意識をすべて忘れましょう。新たに意識すべきポイントは、テークバックでは右ひざから下をねじることだけです。やってみると分かると思いますが、右ひざから下は、ほんのちょっとしかねじれませんよね。しかし、これを意識するだけで、体全体の回転が改善してテークバックが劇的に変わるはずです。

レッスン前(左)とレッスン後(右)のトップ。レッスン後は腰と胸がしっかりと回っている

右ひざから下をねじる意識によって右ひざの位置がキープされ、右のお尻がキレイに後ろへ回って腰がスウェーすることもありません。顔が回っても、首の後ろから背骨に沿った軸はキープされます。右ひざ下のねじれに従って体を回転させると、胸がしっかりと回り、肩が十分に入ります。頭を動かさないといった意識が、いかにスイングを窮屈にして、のびのびとした動きを歪めていたのか、きっと実感できるはずですよ。

それでは、今回のレッスンを動画で振り返ってみましょう。

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