サイエンスフィット レッスン

「振り遅れ」じゃなく「腕遅れ」って何?

2017/06/29 17:00

ややダウンブロー傾向ですが…

ドライバーショットのインパクトの瞬間のデータは、2.3度のインサイドアウトで、0.5度のダウンブローとなっています。そして、インパクトの瞬間のロフト角は6度と、クラブのロフトよりもかなり下回っています。これにより、弾道が低くなってしまうことはうなずけますが、どうして打ち出しが安定しないのでしょうか? 実はこれ、「腕遅れ」と関係していますが、その話の前に、弾道が低くなる問題から改善していきましょう。

スイングを正面から見ると、プロ(右:小平智プロ)との違いがよく分かるはずです。プロはアドレスからトップにかけて頭が動いているように見えますが、菅野さんの場合、ほとんど位置が変わっていません。さらに、トップの下半身に注目すると右サイドにややスウェーしており、スイング軸が飛球線方向に傾く、いわゆるリバースピボットになっています。簡単に言うと、左足下がりのライから打っているようなスイングなので、ダウンブローが強まってしまうのです。

顔は動くのが正解!≫
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