サイエンスフィット レッスン

ヘッドは走っているのに全然飛ばないのはナゼ?

2017/08/31 17:00

飛ぶ要素は十分にあります!

飛ばない原因としてまず疑うべき点は、クラブヘッドが走っていないことです。テークバックのコックが不十分で、クラブヘッドの運動量が得られず、手元とほぼ等速で動くようなケースです。しかし、久光さんの場合はそれにあたらず、ヘッドが走っているのに飛びません。ヘッドスピードは45m/s前後なので、効率的なインパクトができていれば、260ヤード以上は飛ばせるはずなのです。

シャフト解析のデータでは、「アンコック角(ダウンスイング時のタメの最大角度)」が129度で、アマチュアの平均である90度を大きく上回り、プロのようなタメができています。「減速タイミング(トップを100%、インパクトを0%とした時の、手元のスピードが落ち始めるタイミング)」も良く、およそ23%と問題ない数字です。多くのアマチュアは、手元が減速するタイミングが遅く、ほとんど減速しないままインパクトを迎える人が多いものです。手元が減速しないので、ヘッドを走らせることができないのです。久光さんのスイングは、飛ぶ要素を十分備えているにもかかわらず、どうして飛ばないのでしょう?

腕の戻りが強すぎます!≫
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