サイエンスフィット レッスン

アプローチのイメージを覆そう【後編】

2017/12/21 11:30

「引っかけて正解」くらいのイメージ改革が必要

アプローチの計測では左腕の回旋が8度も戻っていなかった

前回のアプローチの解析では、テークバックで内旋した左腕が、8度も戻っていない結果になりました。そもそも、何が違うのかといえば、今回のテーマであるアプローチのイメージです。多くのアマチュアは、インパクトの瞬間を目指して、フェースを戻そうとするのですが、その感覚だと戻しきれない結果に陥ります。決定的に戻し始める動作が遅いのです。長いクラブでは、ヘッドが戻る時間があるので、小手先をこねることで、ある程度対応できますが、短いアプローチになるほど、本質的な問題が顕著になるものです。当然ミスも多くなります。

小平智プロのドライバーショット。ハーフダウンでフェースがボールを向いている

プロのショットでは、トップで内旋した左腕がハーフダウンの時点ですでに半分戻っています。トップからハーフダウンにかけてすでに外旋が始まっていて、ハーフダウンの状態では、左腕が半分戻り、フェースがボール方向を向いています。しかし、アマチュアの方のイメージだと、かなり引っかけそうな不安が生じるものです。引っかけるのが怖いので、左腕を積極的に返さず、飛球線方向にフェースを真っ直ぐ運ぼうとしてしまいがちなのです。短い距離のアプローチほど、その傾向が強まります。

左腕が戻せない人は必ずクラブが寝る≫
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