90をコンスタントに切れない振り遅れの壁【後編】
2018/05/31 17:00
インパクト時の左腕の戻りを徹底解析
誉田さんは、100をコンスタントに切れるレベル、つまりインサイド・アウトのスイングができています。それを土台にして、どのような改善に取り組むべきかを検証していきましょう。最も注目すべきは、ダウンスイング時の左腕の戻り具合です。テークバックで右に回旋した左腕は、インパクト時に回旋した分だけ元に戻るのが理想です。プロはほぼ間違いなくこれを実現できていますが、ほとんどのアマチュアは、左腕が元に戻りません。
左腕が元に戻らなければ、当然、フェースが開いたまま当たるのですが、体を開いたり、左手首をフリップ(甲側に折ること)することで、フェースの開きを相殺してしまいます。身体能力の高い人は、こうした動きを加えることで、ティアップしたドライバーであれば、大ケガをしないように運ぶことも可能です。誉田さんの場合、アドレスからトップにかけて時計回りに回旋した腕の角度が、30度以上も戻っていませんね。