サイエンスフィット レッスン

万年スライサーは左手首の使い方が真逆かも!?(前編)

2019/06/20 17:00

体の開きを抑えるべきか否か

体の回転のデータはプロと比較してとても理想的

鈴木さんは、体が早く開かないように意識しているとのことですが、サイエンスフィットが過去のデータから導いた、最速上達の結論は、体の回転を積極的に使うことにあります。体が早く開くと、球がつかまらないイメージがありますが、プロのデータでは、インパクトで腰はおよそ50度、胸はおよそ30度開いています。つまり、プロは体の正面で打ってはいないのです。鈴木さんの体の回転はプロのデータと比較しても実に良好です。問題は、左右の腕の位置関係と左手首の使い方だけなのです。

トップで左手首が甲側に折れています

今回、ピンポイントで注目したのは、左手首のヒンジ角度。ヒンジ角度とは、手の甲側や手のひら側に方向に折れる手首の角度です。鈴木さんのデータでは、トップで左手首が甲側に大きく折れていることがわかりました。右手よりも左手が下にあるテークバックでは、このように折れるケースは稀です。しかし右手が下になってしまえば、もはやダウンスイングでスクエアに戻すことが不可能なくらいに、フェースが開いてしまいます。

自分でデータを見ながら手首の動きを体感≫
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