スポーツメーカー続々参入! 話題のマスクをゴルフで試してみた
1万円の進化系マスクはゴルフ向き? 18Hプレーで徹底検証
ついにここまで来た! 電動ファン付きマスクの評価
コロナ禍の影響でいまや生活必需品となったマスク。いまの時期は花粉の飛散が重なり、プレー中も手放せないゴルファーは多いだろう。そこで注目したのは、2020年11月にフィリップス社が発売した1万780円(税込)の高級マスク「ブリーズマスク」。電動ファンを搭載し、蒸れや息苦しさを軽減するという。その機能はラウンドに最適なのか、ゴルファー視点でレポートする。
「ブリーズマスク」ってどんな製品?
「ブリーズマスク」は主に屋外使用を想定。4層のフィルターが花粉とPM2.5を95%、細菌を99%、ウイルスを98.87%カット。電動ファンによる呼気の排出で、マスク内に新鮮な空気を供給する。外部表面は米国の安全衛生研究機関が制定するN95規格基準を満たし、紫外線を防ぐ効果もあるという。
製品はマスク本体と、カバー下に装着するフィルター1枚、充電用マイクロUSBの3点セット。フィルターは使い捨てとなり、交換用(5枚入り税込1595円)は別売り。ファンの風量は弱・中・強の3段階。気になる連続稼働時間は約2~3.5時間(ファンの風量による)で、ゴルファーにとっては利用を判断するポイントのひとつになりそう。
では実際の使用感はどうなのか? 人気Youtubeチャンネル「へたっぴゴルフ研究所」の所長であるDa-Bird(ダ・バード)さんが、ゴルフ場で装着してプレーした感想を、5つの項目に沿って4段階(◎〇△×)で評価した。(※以下、Da-Birdさんコメント)
1.【見た目:〇】 サイバー野郎がコンペ登場! 目立ち度120%
とてもインパクトのあるデザインで、確実に他のプレーヤーの目を引きます。試着した日はたまたまコンペだったのですが、「サイバーだね」「近未来から来たの?」と知り合いから口々にマスクのことを聞かれ、場が和みました(笑)。この日はウェアも黒でトータルコーディナートもばっちり。他の人と違うファッションを好む、目立ちたがり屋のゴルファーさんにおすすめです。
2.【機能性:◎】 ティッシュは不要! プレー中の鼻水は一切なし
私は花粉症歴17年で、2~4月の時期は、かならず飲み薬を服用しています。そんな私でも、この「ブリーズマスク」の機能性には驚きました。今回はスギやヒノキの多い山岳地帯のコースだったのですが、鼻水やくしゃみが止まらないといったことがありませんでした。通気性の良さも魅力で、マスク内部の湿り気も一切なし。これさえあれば、ズルズルやビショビショとはおさらばできそうです。
3.【使い勝手:〇】「弱」なら18H完走可能! 前日フル充電は必須
家の中では「ウィーン」とファンが稼働する音が気になったのですが、コースでは全く気になりませんでした。風量「強」で試した時も、同伴者に気づかれないほど。懸念していたパッティング時も、うるさくて集中できないといったことは全くありません。稼働時間(約2~3.5h)に関しては、「弱」の設定で、小まめに電源を切って、何とか18ホール回り切ることができました。ただ、充電切れが気になって仕方なかったのが本音です。
4.【着け心地:×】最大のネックは重さ! 耳に食パンぶら下がり状態
一番気になったマイナス点は重さです。着けた瞬間から、耳に掛かる重量(約60g)に違和感を覚えました。ショット中に悪影響が出るほどではないものの、常に耳には6枚切りの食パン一枚がぶら下がっている感覚。フィット感は程よいフィーリングなので、可能であれば、耳掛けが細い紐ではなく、痛さをカバーするクッションでもあれば、評価は良くなるのにと思いました。
5.【コスパ:△】性能は1万でも買い! でもやっぱり気になるのは…
本体価格に加えて、交換用のマスクフィルター代も定期的にかかるとなると、マスクとしては非常に高額です。「あり得ない!」という声が多いと思いますが、機能性だけを見れば妥当というのが私の感想です。花粉のガード力、湿り気のカット力など、不快感ゼロの要素は1万円を出してでも飛びつきたい性能。ただし、それを上回るほど気になったのが重さでした。
買いor買いではない!? 交換用フィルターも判断材料か
なお、この「ブリーズマスク」はカバーが洗えるものの、フィルターは洗濯不可。フィリップス広報担当によると、フィルターの交換目安は使用環境により1~2週間とのことだが、口や顔に触れる部分だけに、衛生面を気にする人は多いだろう。とはいえ、毎日フィルターを交換するとランニングコストが膨らんでしまうのが悩みどころ。
Da-Birdさんの花粉症はそれほど重度ではないとのことだが、ゴルフ場に行くことすらできない重症ゴルファーは藁(わら)にもすがりたい思いのはず。以上の意見を参考にして、購入の可否を検討してみてはいかがだろうか。
Da-Bird(ダ・バード) プロフィール
1983年生まれ、兵庫県出身。YouTubeチャンネル「へたっぴゴルフ研究所」の所長として、ゴルフをテーマにした様々な題材に取り組む動画クリエイター。コンテンツとして、多くのユーザーに話題を届けるとともに、日々自らのゴルフの腕前を磨いている。Twitter/Instagram
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