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河本力「体重100kg超え」の大台に 平均320ydの秘密は過酷な“食トレ”にあった!?

「HEIWA×PGMチャリティマッチ」で姉の河本結とペアを組み、見事10アンダーを出して優勝した河本力。強風の中、ドライバーで320yd近く飛ばすだけでなく、アイアンの切れ味は鋭く、アプローチも絶妙な寄せを見せるなどツアー開幕1カ月前の時点で“すでに仕上がっている”と思わせる戦いを見せた。話を聞くと、どうやら充実したオフを過ごしてきた様子。そのオフの中身、ひも解いていこう。

アジア遠征より国内合宿での課題克服を選んだ

河本は1月から2月にかけて、姉の結とともに20日間の沖縄強化合宿を行った。昨年の日本ツアーの賞金ランキングで9位に入り、アジアンツアーのインターナショナルシリーズへの出場の可能性もあったが、同ツアーにコンタクトを取ることもなかったという。

「今年の目標は『日本ツアーの賞金王』。そのためにアジア遠征して試合慣れするか、長期合宿で今の課題に向き合うかを考えたとき、自然と後者を選んでいました」と河本。海外に出て武者修行を積む若手が多い中で、あえて国内合宿を選んだのは、前年のオフの充実した仕上がりが脳裏にあったからだと言う。

「去年(2021年シーズン後)のオフはスイング改造に特化したのですが、それがすごくうまくいったんです。スイングとトレーニングがマッチしたというか、そこまでドローしか打てなかったのが、フェードも打てるようになりました」

一昨年のQTで失敗した河本は、昨年前半戦、ダイヤモンドカップやツアー選手権などの主要な試合に出られなかったが、少ない出場機会の中でツアー2勝を挙げて一気に賞金ランキングを駆け上った。成績を出せたのはオフの合宿でのスイング改造の効果が大きく、結果として、本人が想像しているより1、2年早いペースでその歩みを進めているようだ。

「昨年はABEMAツアーで3勝し、ABEMAで賞金王になるのを目標にしていました。その翌年にレギュラーツアー優勝、さらにその翌年にレギュラー賞金王、そこでようやく『アメリカ挑戦』というプランでした」と河本は振り返る。今年も目標は「国内賞金王」に据えているが、同世代の選手のように早めに米国挑戦という選択肢は考えなかったのか?

「日本でできることをやってから行かないと、という気持ちはあります。『不安を持ったまま行くと良くない』って姉にも言われたし、身近に姉の体験があったのも大きかったですね」。ただし、河本の抱える不安が早いピッチで解消されていっているように見えるのは、気のせいではないだろう。

「筋トレ」と「食トレ」は“河本車”の両輪

では、今年の20日間の合宿で河本はどんなメニューをこなしてきたのか? 久しぶりに会ってその体の大きさに驚いた。まるで野球選手のような大柄な体、またひと回りデカくなった印象だ。

「筋肉量を増やすことでキレッキレの体にしたくて、このオフにマックス101.7kgまでいきました。100kg超えが目標だったのでそれをクリアできたのは良かった。この後、体重が落ちたとしても、シーズンインは96、97kgぐらいで迎えたいですね」

なぜそこまで増量できたかというと、合宿での「筋トレ」と「食トレ」の効果だという。「合宿中は2日連続でウエイトをやって、1日休んで、また2日連続ウエイトやっての繰り返し。その5日間を4回こなしました」と河本。一日のメニューは、ざっくりと以下のような内訳になる。

朝7時起床→朝食→ストレッチ→午前トレーニング→練習→12時昼食→午後トレーニング→練習orラウンド→18時ごろ本格的なウエイトトレーニング→夕食

これを見る限り、一日の大半は球を打つよりトレーニングに時間を割いているのが分かる。午前トレはチューブを使った自重系メニュー。午後トレは「腹筋しかやりません」。そして夜は「足、背中がメインのちょっと胸」というメニューで、実に体を余すことなく鍛えている。

「下半身はスクワットをいろいろ変化させてやっています。フルスクワットは80kgで10~12回、ハーフスクワットは100~140kgまでを10回。2年前は80kgぐらいしか上げられなかったですからね。お尻と足、めちゃくちゃでかくなりました。以前は足の前側だけ筋肉がついていたんですが、今は後ろ(ハムストリング)にもついてきました」

トレーニングの効果は早速スイングに表れていて、「昔は前足が強すぎてつま先でしか地面を踏めませんでした。それだとやっぱり力が伝わらなくて、お尻を使いながら足全体で踏むことで、スイングが安定し始めました。課題だった『右足の踏み込み』もできるようになって、見た目でもだいぶ変化がありますよ」と言って最新のスイング動画を見せてくれた。

右足を踏むことで、インパクト前後のいわゆる“ふところ”が担保されるという。このふところの有無が「飛ばしの生命線」と河本は考える。

朝から野菜をモリモリ

続いて「食トレ」。大きな体を作るには、筋肉を破壊するだけでは足りず、「トレーニングと食事は大事な両輪」と河本は位置付ける。

「朝ごはんで野菜をモリモリ食べます。キャベツ、トマト、ブロッコリー、キュウリなどが大きめのお茶碗にドサッとてんこ盛りになっていて…。ドレッシングをかけるのは許されていますが(笑)、あまりにも量が多くて食べ終わるのがいつも最後。昼は炭水化物をいっぱい取って、夜も量が多めの食事。途中にゆで卵やおにぎりを食べて、それを毎日繰り返す。いやー、きつかったっす」と河本はお腹をさすりながら回想する。

今回、話を聞いていて気になったのが、彼を支える充実したサポート態勢だ。スイング専門の目澤秀憲コーチ、カラダ専門の中野達也トレーナーに加え、パット専門の丸山颯太コーチも昨年からチーム入りし、河本も加えた4人で密に連携して話し合っているのだ。海外ではチームでの選手サポートは主流だが、日本ではここまでの体制を組んでいるチームは珍しいと言っていいだろう。

「あくまで自分が考えて納得してからスイングもトレーニングもしたいのですが、自分ひとりで考えても知識が足りないことも多く、皆さんに助けてもらっています。自分がやりたいこと、また目澤さんと颯太が自分にやらせたいことを合致させて、それを中野さんがトレーニングに落とし込んでくれる。目澤さんと中野さんの関係は強固ですし、さらにそこに颯太も加わって、4人でミーティングしてスイングからパッティングまで全部つなげてもらっています」

聞けば、「パットの姿勢が悪いとショットへの影響もあるし、ショットの前後の重心の位置もパットのストロークに影響があります。ですから両方は連携していないといけない」。単にショットのことだけを考えていても、解決できないものもあるということだ。

いやはや、平均320ydの飛距離はこうした背景から生まれていたのか。今週の金曜日(3月3日)に誕生日を迎える23歳の青年は、今まさに想像を超えるスピードで成長している(エンジンの排気量も増加中)。今年もツアーで大暴れする予感、たっぷりだ。(聞き手・構成/服部謙二郎)

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