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100均グッズで自作した「どこでも坂道」で 傾斜地を克服

2018/04/07 08:00

「スコアがなかなか伸びない…」「もっと効率のいい練習がしたい」など、ゴルファーの悩みは尽きないものです。練習のマンネリ化を防ぐために、ちょっとした工夫で効果的な練習が行えるアイデアを、日ごろは小中学生を指導するキッズゴルフの加藤裕明インストラクターに教えてもらいました。5回目を迎える今回は、スウェー防止と傾斜克服のアイデアをご紹介。準備するのは100均グッズのアレとアレ。作り方は簡単なので、工作も、練習も、お子様と一緒にお楽しみいただけます。

■片足踏むだけでスウェー防止も身につく

発泡スチロール、木板、両面テープ、カッターは全て100均で揃う!

<準備するもの>
・木板(約20cm×30cm)=108円(税込)
・発泡スチロールブロック=108円(税込)
・カッター=108円(税込)
・両面テープ=108円(税込) 合計432円(税込)

まずは発泡スチロールに木板を斜めに置いて、約10度の傾斜を作って下さい。このとき、木板と発泡スチロールの接着面を広く取るために、発泡スチロールを斜めにカットします。そして発泡スチロールと木板の接着面を両面テープで貼りつけたら、傾斜台「どこでも坂道」の完成です。

今回はレンガ模様に加工された発泡スチロールを使用しています。表面のザラザラしたものを選ぶようにすると踏んだ足が滑りにくいのでお薦めです。

強度の高い傾斜台を作る場合は上記の手順だ

※木板の一方を6cm程度カットし、2枚の木板が直角になるように釘で固定すれば、発泡スチロールよりも強度の高い傾斜台に仕上がります。

この練習は右足で傾斜台を踏んだ場合と左足で傾斜台を踏んだ場合で効果が異なります。

左足下がりの傾斜が苦手な人にも効果的!

<右に置いた場合>
・こんな人向け:テークバックでスウェーする人、左足下がりの傾斜が苦手な人
アドレス時のスタンスを取り、「どこでも坂道」をで右足で踏みます。重心は左足側へと自然に移動するはずです。そのまま左足重心を心がけてテークバックし、左足重心でインパクトしましょう。テークバック時に右足に重心が流れにくいので、スウェーしないトップの位置を体得できるはずです。また同時にインパクトの時にダウンブローで打つ練習にもなるため、現状はアイアンの弾動が高い(打ちだし角が大きい)人も徐々にボールを低く打ち出せるようになってきます。

体が突っ込むことなくアッパーブローでインパクトできるようになる

<左に置いた場合>
・こんな人向け:テークバックで右足に重心が乗りにくい、左足上がりの傾斜が苦手な人
傾斜台「どこでも坂道」を左足側にセットします。結果として自然と生み出される右足重心でテークバックし、右足重心でインパクトしましょう。注意点としては、インパクトでは右足を蹴らず、べた足でインパクトすることが重要です。そうするとダウンスイングからインパクトにかけて、左に体が突っ込むことなくアッパーブローでインパクトすることができるでしょう。特にドライバーショットの際にボールが高く上がらない人に効果的です。アッパーブローで打つことができれば、効率良くボール初速が上がって飛距離を伸ばすことにもつながります。ぜひトライしてみてください。

■ キッズゴルフインストラクター 加藤裕明 プロフィール

小学4年時にゴルフを始める。もともとは野球少年だったが、いつしかゴルフに没頭するようになり、中学に進級し本格的に取り組み始めた。学生時代はゴルフ部に所属。大学卒業後は某ゴルフメーカーに勤務し、現職キッズゴルフのインストラクターに至る。メーカー勤務時代に培ったクラブの構造を熟知しながら、様々な器具を用いて、面白く、楽しくレッスンを行っている。

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