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キャロウェイ特集
2022/11/11

素材でクラブ性能はどう変わる? コスト度外視で開発したシリーズとは

連載:至高のハイエンドモデルが誕生するまで

高コスト素材を用いるメリット

軽量のチタンは重心設計の自由度を上げやすいメリットがある一方で、その硬さからロフト角やライ角の調整が必要になるアイアンには不向きとされてきた。この常識を打ち破るために選ばれたのが「CP4」。他のチタンに劣らない強度を備えながら、「軟鉄に匹敵するほどの軟らかさを持つことが特徴」なのだという。

2022年 キャロウェイ記事広告 GBB1 ヘッド重量の大半を占めるタングステンウェイト(撮影:落合隆仁)
ヘッド重量の大半を占めるタングステンウェイト(撮影:落合隆仁)

「設計自由度を上げられることが最大の理由」とする軽量ボディにより、約96gの余剰重量を生み出せた。バックフェース下部に「アイアンでは、なかなか見られない」という約145gものタングステンウェイトの設置が可能となり、フェース下部でヒットしても「ナイスショット時と同等のパフォーマンスを得られます」という大きな寛容性を備える。

打感にもこだわり抜いた。中空構造のヘッドには、「フェースのたわみを邪魔することなく無駄な振動を吸収する」ウレタンフォームを内蔵。化学素材を扱う他業種メーカーの技術を応用したもので、ソフトで心地よい打感を味わえるという。

2022年 キャロウェイ記事広告 GBB1 カーボンクラウンを覆う塗装にもこだわりが詰まっている(撮影:落合隆仁)
カーボンクラウンを覆う塗装にもこだわりが詰まっている(撮影:落合隆仁)

ドライバーには、前述の共同開発により生まれたカーボン材をソール部に使用するなど8gの軽量化に成功。そこにAI(人工知能)設計のフェースをはじめとする、同社の最新テクノロジーが盛り込まれた。また、モスグリーンを基調とした塗装には、スーパーカーなどで採用されているキメ細かい粒子が配合された塗料を使うことで、高級感と古き良き時代の雰囲気を醸し出している。

クラブ素材の未来予想図

素材や加工にかかる開発コストを度外視し、キャロウェイゴルフが誇る最先端のテクノロジーのすべてを注ぎ込むことをコンセプトに作られたハイエンドモデル。素材の選定に制限を設けなければ、これまでにない構造を作り出せることを示した一例だろう。そんなクラブ開発において重要なカギを握る素材は、今後どのような変化を遂げていくのだろうか。

2022年 キャロウェイ記事広告 GBB1 テクノロジーと素材。ゴルフクラブの進化に欠かせない両輪となる(撮影:落合隆仁)
テクノロジーと素材。ゴルフクラブの進化に欠かせない両輪となる(撮影:落合隆仁)

「行いたいことに対してどんな素材を使えばいいのか、ある程度はAIによる算出が可能なようです。もしかしたら、聞いたことのないような素材が突然ゴルフクラブに現れてくる可能性だって、十分にあると思っています」

いまもどこかで、クラブ作りの常識をくつがえすほどの魅力を秘めた未知の素材が、目覚めのときを待っているのかもしれない。

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