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フォーティーン特集
2023/04/17

「ゴルファーに一番近い会社」に息づく名匠・竹林隆光の言葉

連載:創業者のこだわり継承とリブランド

■転 機

2023年フォーティーン特集 名匠だった創業者について語る桐谷社長(撮影:落合隆仁)
名匠だった創業者について語る桐谷社長(撮影:落合隆仁)

OEM設計をしていた会社が量産メーカーへ「180度転換」したのは2001年。「今まで打てなかったショットを打てるような機能を持ったクラブを自社ブランドで提供したい」という竹林の想いからその後も名器は生まれた。

2002年「全英オープン」を制した海外プロが使用していた中空構造のアイアン型UTはそのひとつ。また、アマチュアでも強いスピン効果を発揮できるウェッジはツアープロから注目され、大ヒット商品となった。

■継 承

2023年フォーティーン特集 フォーティーンといえばウェッジ。機能美を守り続ける(撮影:落合隆仁)
フォーティーンといえばウェッジ。機能美を守り続ける(撮影:落合隆仁)

竹林が亡くなる数カ月前、営業を担当していた桐谷ら数人の社員が都内にある竹林の自宅を訪問、会社の来し方行く末について相談した。営業、広告、販促とそれぞれレクチャーを受けた。桐谷が聞いた質問のひとつが「クラブの進化はあるんですか」だった。

竹林の答えは「進化するよ。でも組み合わせの進化だね。ウッドとアイアンをつなぐセッティングがコンボセッティングみたいになる。アイアンの本数は減って、UTが増えて、ウェッジも増える」。10年前にゴルフ界のいまを言い当てていた。

舵取り役を失った会社は、竹林が残してきた言葉を思い返しながら、新たな方向性を模索した。

■リブランド

2023年フォーティーン特集 社名には「すべてのゴルファーにベストな14本を」との思いが込められている(撮影:落合隆仁)
社名には「すべてのゴルファーにベストな14本を」との思いが込められている(撮影:落合隆仁)

2022年に社長に就任した桐谷のもと、「常識にとらわれない」「非常識でもいいと思えば取り入れる」「変化を受け入れる」「常に考えて変化していく」、そういった“竹林イズム”を踏まえ、一人ひとりのゴルファーに寄り添う会社へ。

その名に込められた「すべてのゴルファーにベストな14本を」の姿勢は不変だ。「小さいけど光る会社として、日本のモノづくりを世界中のゴルファーに発信していきたい」と展望する。

竹林 隆光(たけばやし・たかみつ)
1949-2013年。東京都出身。成蹊大卒業後、クラブメーカー「横尾製作所」を経て、1981年に「フォーティーン」を設立。クラブデザイナーとして主要メーカーのクラブを設計、自社のオリジナルブランドでも数々のヒット商品を手がけた。1977年「日本オープン」ローアマなどプレーヤーとしても実績を残した。

桐谷 一郎(きりや・いちろう)
1968年1月5日生まれ。千葉県市原市出身。「趣味はゴルフ、仕事もゴルフ。GDO(スコア管理)アプリに記録している平均スコアは『85』」。

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