フォーティーン特集PR
2023/06/19
パイオニアとしての強み すべてはアマチュアのために
連載:創業者のこだわり継承とリブランド
■釣りでも見た「竹林隆光」の設計へのこだわり
フォーティーンに転籍してからは、主にアマチュアの試合会場や試打会場を回った。「竹林に言われたのは、社会人に商品を広めていこう、だった」といい、他社のようにプロを目指す学生をマークするようなことはしなかった。使いたい人に使ってもらってこそ、名前を売ってもらえるとの考えがあった。
釣り好きで「海に近い場所で試打会をすると顔を出した」という竹林と直接話す機会も多かったという飯塚。一番の思い出は試打会以上に、プレーヤーとして1999年の「日本アマチュア選手権」に出場した「ご褒美」で連れていってもらった西表島への釣り旅行だという。15キロのロウニンアジ(通称GT)の釣果をあげた竹林は「竿も自分で設計」するほどで、設計家としてのこだわりはここでも見せていた。
■理念の継承
全国を飛び回る飯塚は「フォーティーンはいまでこそクラブメーカーですが、竹林が重心測定器をつくって、OEMもやっていたので、(現場では)他社も受け入れてくれる」ことが会社としての強みだと言う。
竹林が2013年に亡くなってことしで10年になる。「ゴルフの取材を受けたり、連盟などゴルフ団体の人と話をしたりする機会があると『竹林さんは…』とよく言われる。すごい人だったというのは常々感じている。すがっている部分もあるが、フォーティーンというのはアマチュアに向けてこだわりをもって商品をつくっているということを、うまく継承できれば守っていけると思う」
飯塚 裕一(いいづか・ゆういち)
1966年8月22日生まれ。神奈川県出身。日体荏原高卒。14歳でゴルフを始めた。1999年「日本アマチュア選手権」39位。趣味はアユ釣り。