復活期す永峰咲希 クラブもシャフトも座学から
マネジメントを学びコースの見え方も変わる
コースマネジメントの知識を身につけると、ジュニア時代からプレーしてきた地元のコースも異なって見えてくる。
「あそこに打ってもOKなんだ、ここを狙ってもいいんだと考えると、コースが広く見えます。頭を使うので疲れますが、今までは『あそこに打たなきゃダメだ』と思い込んで、自らコースを狭くしていたことがよく分かりました。今の若い選手は、こういった知識を身につけてからプロの世界に入れるからうらやましいです」
永峰も高校時代、ナショナルチームでコースマネジメントの指導を受けた。ただ、その内容やレベルは、現在のそれと比べて歴然とした差がある。コースマネジメントに限らず、ジュニア時代に身につけた若手との知識の差を埋めるのが座学の時間ということだ。
知識の広がりはクラブやシャフト選びにも反映
ここで得た知識はクラブ選びやシャフト選びにも反映されている。「クラブやシャフトで球筋が変わり、助けてもらえるということを実感しています。知識がついたことでメーカーの方にも自分の考えがスムーズに伝えられますし、これからはより自分に合ったクラブに早くたどり着けるようになると思います」
オフの間にドライバーのヘッドは最新のモデルへと変更した。シャフトは昨シーズン後半から藤倉コンポジットの「SPEEDER NX GREEN」を愛用し続けている。
「私がクラブに求めている点は、やさしく振って強い球が出るということ。このシャフトは初めて打った時から初速が上がった印象を受けました。ヘッドを替え、さらにバランスが良くなっていることを実感しています」
以前は徹底してロースピンを追い求めていたが、現在は弾道計測器を使いながら適正なスピン量を考えるようになった。知識の広がりによって、クラブやシャフトに求めるものも変化してきた結果だろう。
目標はシーズン複数回優勝「狙った試合で結果を出す」
永峰が掲げる今シーズンの目標は複数回優勝。
「これまでの2勝は最終日にまくって、終わってみたらアッという感じで優勝していました。狙って勝った感じではなかったです。今シーズンは、地元の試合とか、結果を出したいところで勝てるような、そういう強い選手になりたいですね」
身につけた技術と知識、そこから選び抜いたシャフトとともに、復調だけではなく、さらに上の結果を追い求めていく。