握るだけで自信が湧く―ゴルフプライド社長の哲学を米国本社で聞いた
ゴルフ用品の革新をけん引し、世界で人気のグリップブランド「ゴルフプライド」は、いかにしてその地位を確立したのか。企業理念や商品開発にかける思い、そして今後のアジア地域における拡大戦略について、ゴルフプライド社のジェームズ・レドフォード社長に独占取材で話を聞いた。
驚異の世界シェア! ツアーで高い使用率
GDO:まずうかがいたいのは、現時点で「ゴルフプライド」のグリップは世界でどれだけ使われているのか。具体的な数字で教えてください。
レドフォード氏:世界中のゴルファーを対象とした私たち独自の聞き取り調査では、65~70%の世界シェアであることがわかっています。プロツアーに限っていうと、1試合ごとの平均で90%以上、最近、ある試合では使用率100%を達成したこともあります(同社調べ)。
GDO:それはすごい。一体、なぜそれほどまでに多くのゴルファーの支持を得ることができたのでしょうか。
レドフォード氏:ひとつには、現在まで非常に多くのゴルフブランドに信頼され、契約を結んでいるという背景があります。つまり、多くの場合、ショップでクラブを購入すれば自動的に「ゴルフプライド」のグリップでプレーすることになる、ということですね。これはツアープロへのクラブ供給に関しても同じで、多くのプロのパフォーマンスを支えることで、それがさらなる信頼獲得につながっています。
我々は実際、彼らの誰一人とも契約はしていません。プロが最良のグリップだと判断して装着してくれている。つまりグリップのパフォーマンス特性が、ツアーにおける世界ナンバーワンのグリップに押し上げたのだと考えています。
ツアーを席巻した「ALIGN MAX」の革新性
レドフォード氏:我々が最近興奮したのは、2025年に「ALIGN MAX」を発売した時です。クラブを毎回同じように握るためにグリップの背面にリブ(隆起)を入れるという、初代ALIGNのアイデアをさらに進化したもの(リブが25%高くなった)ですが、これがツアーで爆発的なヒットとなりました。発売初年に米国ライダーカップチームの25%がこのグリップを使っていました。
実際に手に取って向きを目視するだけでなく、見なくても感覚でグリップの向きを確認できるALIGN MAXは、プレーヤーがパフォーマンスを発揮できるいい例だと自負しています。
大事なことは、私たちが非常に高い製品クオリティを維持し続けているということでしょう。これまで世界中のゴルファーに向けて、何万本、何千万本と製品を出荷してきましたが、製品の品質だけでなく、品質の均一性も高くなければそれだけの需要は生まれなかったはずです。
目指すのは「最高傑作」ではなく「手にフィットすること」
GDO:どういう理念を持って、革新的な商品を生み出したり、高い製造品質を保っているのでしょうか。
レドフォード氏:企業としての私たちが目的としているのは、「自信を持ってプレーする感覚を呼び起こす」ことです。何もグリップとしての「最高傑作」みたいなものを目指しているわけではなく、私たちが見ているのは一人ひとりのゴルファーであり、とりわけゴルファーの「手」なんですね。
そのゴルファーの手にいかにフィットするものを届けられるか、それによってプレーに自信を与えられるかどうかが、私たちにとって最重要なのです。
時代を彩ってきた数々のロングセラー
GDO:その結果として、これまで数々のロングセラーグリップによって、多くのゴルファーに自信を与えてきたというわけですね。
レドフォード氏:「グリーンヴィクトリー」は、私自身もそうですが、「このグリップで育った」と多くのゴルファーに言ってもらえるゴルフプライドを代表するモデルです。
1990年代に入ってからは「ツアーベルベット」が、タイガー・ウッズ(コードモデルを使用)をはじめ多くのゴルファーのプレーを支えました。
2010年代になると、高度な製造テクノロジーによって「MCC」のような製品も誕生し、引き続き幅広いゴルファーの支持を得ています。
























