排水口の救済で新しいボールに取り替えたけど…いいんだっけ?/ルールQ&A
排水溝の鉄格子の上に止まったボール、救済を受けるときに少し汚れていたので新しいボールに取り替えてドロップした。「汚れたぐらいでボールの交換はダメなんじゃない?」とクレームが入ったけれど…正しいルーリングは?
■1
救済のドロップをするとき、ボールは交換してもOK。罰なしでそのままプレー。
■2
救済のドロップをするとき、ボールは交換できない。1罰打で元のボールで再ドロップしてやり直す。
■3
救済のドロップをするとき、ボールは交換できない。2罰打でそのままプレー。
排水溝の上に止まって泥もついて踏んだり蹴ったり。ボール交換ぐらい許してよ。ダメ?
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正解は「1」
■1
救済のドロップをするとき、ボールは交換してもOK。罰なしそのままプレー。
マンホールや排水溝のフタ、カート道やスプリンクラーは「動かせない障害物」です。ボールがこれらの上に乗ったり、スイングの妨げになるときは罰なしで救済が受けられます。
方法は、障害を避けてクラブが振れる地点にニアレストポイント(=基点)を決めます。そして元のボールに最も近く、ホールに近づかない場所に目印のティを刺し、そこから左右1クラブレングス以内を「救済エリア」と定めてドロップします。イラストの白い点線のエリア内にボールが止まればインプレーになります(規則14.3c(1))。
設問のボールの交換ですが、罰のあり・なしに関わらず、また傷や汚れのあり・なしに関わらず、プレーヤーが規則に基づいてドロップする救済を受けるときは、いつでもボールを交換することが認められています(規則14.3a)。(イラスト&ルール解説/小山混)
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<ゴルフ規則>(抜粋)
規則14.3ー救済エリアに球をドロップすること。
この規則はプレーヤーが規則に基づいて救済を受けるときに球をドロップしなければならないときは常に適用する。規則14.3c(2)に基づいて球をプレースすることによって救済を完了しなければならないときを含む。
プレーヤーが球をドロップする前、またはドロップするときに救済エリアを改善した場合、規則8.1参照。
規則14.3aー元の球か別の球を使うことができる。
プレーヤーは元の球か別の球を使うことができる。このことは、この規則に基づいてプレーヤーが球をドロップしたり、プレースする都度どんな球を使用してもよいことを意味している。
規則14.3cー正しい方法でドロップした球は救済エリアに止まらなければならない
この規則は、規則14.3bに基づいて正しい方法で球をドロップした場合にだけ適用する。
(1) 球を正しい方法でドロップし、救済エリアに止まったときにプレーヤーは救済を完了したことになる。球は救済エリアに止まらなければならない。
球が地面に落ちた後で止まる前に、人(そのプレーヤーを含む)、用具または他の外的影響に触れたかどうかに関係なく:
・球が救済エリアに止まった場合、プレーヤーは救済を完了したことになり、その球をあるがままにプレーしなければならない。
・球が救済エリアの外に止まった場合、プレーヤーは規則14.3c(2)の手続きを使用しなければならない。
いずれの場合も、正しくドロップした球が止まる前に偶然に人(そのプレーヤーを含む)、用具または外的影響に当たってもどのプレーヤーにも罰はない。
例外-正しい方法でドロップした球が止まる前に誰かによって故意に方向を変えられたり、止められた場合:ドロップした球が止まる前に誰かによって故意に方向を変えられたり、止められた場合にすることについては規則14.3d参照。
出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より
小山混 プロフィール
イラストレーター、ゴルフルール研究家。東京生まれ。立教大学卒。新聞・雑誌・Webで複雑なゴルフルールをやさしく解説。ゴルフは鹿沼CCの月例競技会にエントリー。HDCPは17。著書に『はじめてのゴルフルール』『New! いちばんたのしいレクリエーションゲーム』(主婦の友社)、『英語とゴルフ一石二鳥』(ゴルフダイジェスト社)がある。