「カップを外す練習」できていますか? 切れるラインの鉄板メニュー【青木瀬令奈のThe Putting World#10】
女子ツアーでも一、二を争うパット名手・青木瀬令奈によるパッティング技術連載「The Putting World」。パッティングの考え方、ストロークのコツ、ラインの読み方、距離感の出し方など、彼女の頭の中、その世界観をじっくりとひも解いていきます。第10回はライン読みの後編。
転がりは常に縦回転
ボールに線を引いていることで気づいたことを話します。今まで私は、打ち出されたボールは傾斜通りに回転していくと思っていました。例えばフックラインだとしたら、山の頂点まで行った後にボールが左斜めに傾いて、横回転も加わってカップに向かっていくイメージでした。ですが実際は、山の頂点まで縦回転で向かっていき、その後に向きをカップ方向へ変えて、タテ回転を保ったままカップへ向かうことが分かりました。傾斜に対して真っすぐカップに落ちるんです。
横回転にならないように、傾斜に沿った縦回転
つまり、横回転にならないように、傾斜に沿った縦回転で転がすことが重要ということです。例えばフックラインであれば、出だしからフック回転にならないようにする。打ち出すライン(カップの右側)に対して縦回転がかかるように転がします。そうすると山の頂点から下ろして入れることができます。これならラインの幅が広く使えて入る確率が上がります。
切れるラインはカップより外に出す
切れるラインはカップより外に打ち出すケースが多いと思います。カップじゃないところに打つのはけっこう難しくて、どうしてもカップに向かって打ち出したくなるもの。ですから、カップの外に打つ練習をしておきます。ボールとカップを結んだ途中にティを刺します(真っすぐ狙わないようにティで塞ぐ)。ティの外側に向かって目線を合わせてそこに打ち出す。そしてライン通りにボールが曲がってカップインするのを確認します。普段からカップを外して打つことをやっておくと、本番でもストロークがブレにくくなるでしょう。
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青木瀬令奈 プロフィール
7歳で競技を始め、2008年「全国高校選手権」で優勝。11年のプロテストに合格。15年から女子プロの大西葵の兄・大西翔太氏がコーチ兼キャディとなり、飛距離アップに成功。17年「ヨネックスレディス」でツアー初優勝。20年に選手の取りまとめ役となるプレーヤーズ委員長に就任。23年「大王製紙エリエールレディス」で5勝目。24年の11月には両足の種子骨を骨折し、25年は痛みと戦いながらのプレーを送りながらも、年間レースを37位で終えた。グリーン上のパフォーマンスに定評があり、その技術は女子ツアーでも一級品。教えを乞う選手も多い。