「HOT LIST JAPAN」とは?
“HOT LIST”とは、米国「Golf Digest」誌が2004年から実施しているゴルフギアのレーティング企画。同誌が30万ドル以上(2012年度)のコストをかけ、100年を超えるゴルフ業界での経験をもとに、ゴルフギアの有識者や一般アマチュアによる試打評価(機能性45%、見た目・音・打感20%)、科学者と有識者による革新性の評価(30%)、販売店関係者とゴルフ業界関係者による需要性(5%)の評価を総合して、ゴールド、シルバーのバッジをつけるもの。日本で発売されている最新のゴルフクラブを対象に受賞クラブを決めるのが“HOT LIST JAPAN”である。
ゴルフクラブ選考対象に関して
2013年4月~2014年4月(※昨年エントリーされたモデル、カラー違い、一部素材違いは除く)の間に、一定量の本数を日本国内のゴルフショップ店で販売するゴルフギアを対象に行う。ジャンルはドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジ、パターの6種類である。 2014年から細分化し、ドライバーは2種類(上級と中初級)、アイアンは3種類(上級、上中級、中初級)、パターは2種類(ブレード、マレット)とタイプ別に分けて審査を行う。
評価基準に関して
評価の項目は1.機能性45%、2.革新性30%、3.打感 見た目 打音20%、4.需要5%の総合点で判断する。最高得点を100点とし、100~92点をゴールド、92~88点をシルバーと定める。
評価点数の割合は、クラブの性能をより正確にジャッジすることができる特別審査委員の割合を高くする。特別審査委員が全体の7割、一般テスターが全体の3割を持ち点とする。
1. 機能性(45%)
審査委員会による試打テストで評価を行う。評価する項目は下記の5項目。
飛距離:キャリーとラン、両方から飛距離性能を判断する。
操作性:プレーヤーの意のままにクラブ、ボールを操れるかどうか。
寛容性:左右ミスヒット、ダフリ、トップに対して寛容かどうか。
上がりやすさ:ボールが上がりやすいかどうか。
満足度:クラブを総合的に判断し、このクラブが欲しくなるかどうか。
2. 革新性(30%)
サイエンティスト、GDO審査委員で評価を行う。エントリーモデルから相対的に判断し、評価する項目は下記の3項目。
ヘッド素材:他では使用されていない革新的な素材かどうか。その素材が有効かどうか。
ヘッド構造:他では使用されていない革新的な構造かどうか。その構造が有効かどうか。
その他の構造:シャフトやグリップに特別な要素を盛り込み、工夫されているか。
3. 構えやすさ・打感・打球音(20%)
審査委員会による試打テストで評価を行う。評価する項目は下記の3項目。
打感:自分にとって、心地よい打感かどうか。
見た目:構えやすさのこと。ターゲットに対して構えやすいかどうか。
打音:自分にとって、心地よい打音かどうか。
4. ニーズ(5%)
ゴルフクラブ販売店関係者、ゴルフ業界関係者、GDO審査委員で採点を行う。
市場の期待度、プロモーション活動、カスタマーサービス、ブランド認知度、ツアープロの使用率を加味して評価を行う。