最大級の直進性につかまりをプラス ヤマハ RMX 220 ドライバー
【ミヤG】
前回試打した「RMX 120」に続いて、今回は「RMX 220」です。こちらのモデルは、構えてみてビックリ!とにかくヘッドの投影面積が大きいです!!
【ツルさん】
「RMX 220」は、ヘッド後方を大きく膨らませた形状にすることで慣性モーメント値が5760g・cm2になっているそうです。ルール上限が5900g・cm2ですから、ほぼ限界ギリギリ。市販ドライバーのなかでは歴代2位の高慣性モーメント設計とのことです。ちなみに歴代1位は、ナイキが2008年に発売した四角いヘッドの「サスクワッチ SUMO2 5900」です。慣性モーメント値は曲がりにくさの指標の一つとなりますが、果たしてその効果はあるのか、試打して確かめてみましょう!
【ミヤG】
打ってみると、打感は兄弟モデル「RMX 120」とほぼ同じ。金属的な小気味いい音がします。「RMX 120」を打ったときにも曲がりづらいドライバーだと感じましたが、「RMX 220」でもその印象は変わりません。今作のRMXシリーズは、直進性が高いですね~。
【ツルさん】
僕は以前にコースでもRMXシリーズを試打しましたが、「RMX 220」は本当に球が曲がらなかったです。スイングをミスしたときでも、感覚的には曲がり幅がいつもの半分くらいに収まっていました。インパクトでフェースが向いているほうに、ズドーンとまっすぐに飛んでいく感じですね。
【ミヤG】
弾道の計測数値を「RMX 120」と見比べると、「RMX 220」はスピン量が少し多めになるようですね。
【ツルさん】
同ロフトでも「RMX 220」は打ち出しが高く、スピン量も少し多めになります。コースで試打しても、強く前へと飛んでくれるのは「RMX 120」のほうでした。けれど、球の曲がりづらさでは「RMX 220」が上回ります。「RMX 220」は、ほんの少しオフセットが付いているような形状になっていて、球が右に飛び出しづらいのも特徴です。
【ミヤG】
僕が打つと、左方向にまっすぐ飛ぶ球が多かったです。どちらかいうとスライサー向けですよね。
【ツルさん】
高慣性モーメントのドライバーを打つと、フェースを戻しきれずに右にプッシュしてしまう人が多いですが、「RMX 220」ならその心配はなさそうです。それに思ったよりも振りやすいんです。こういう深重心設計のヘッドだと、ダウンスイング時にヘッドが垂れるような感覚になりがちですが、それがありません。フィニッシュまで違和感なく振り切れるところがイイですね。
【ミヤG】
「RMX 120」に続いて、「RMX 220」もツルさんは好印象のようですね。何か気になるところはないんですか?
【ツルさん】
僕はドローヒッターなので、自分が使うと考えると左に飛び出しやすいのは気になります。それと、今回はロフト角10.5度のモデルを純正シャフトで試打しましたが、以前に9.5度のカスタムシャフト装着モデルを打ったときには、フェースの上目に当たるとかなりの低スピン弾道になって、球が上がらずに苦労しました。今回のRMXシリーズは、ロフト角のチョイスには気を付けたほうがいいと思います。
■ 試打したクラブのスペック
ヤマハ RMX 220 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:TMX-420D ●フレックス:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:テーラーメイド M5 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:KUROKAGE TM5 2019 ●フレックス:S
ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS 6 ●フレックス:X
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。