“90切り”の武器になる! 程よいつかまりと初速が◎ コブラ「エアロジェット MAX ドライバー」
クラブの特徴は?
【ミタさん】
今回はコブラ「エアロジェット」シリーズの中で、最もやさしい位置付けの「エアロジェット MAX ドライバー」です。
【シオさん】
コブラはハードヒッター向けのモデルも多い印象ですが、本当にやさしいんですか?
【ミタさん】
シリーズ共通のテクノロジーとして、空力設計を取り入れたヘッド形状やAIがデザインしたフェースを搭載しています。「―MAX」は、ソールの後方とヒール側の2箇所にウエイトを配置しているのが特徴です。
【ヨシダくん】
この青いパーツですね。
【シオさん】
どういう効果があるんですか?
【ミタさん】
ソール後方にウエイトがあることで、深重心になって打球が上がりやすい設計になっています。高慣性モーメントのヘッドに仕上がっており、安定性と寛容性を備えています。
【ヨシダくん】
つまりミスに強いヘッドということですね。
【シオさん】
ではヒール側のウエイトの意図は?
【ミタさん】
ヒール側にウエイトをつけることでフェースを返しやすくなります。専門用語では「ドローバイアス設計」というのですが、わかりやすくいえばつかまりが良いということです。
【ヨシダくん】
なるほど~。
【シオさん】
それでもコブラは低スピン系のモデルが多いから難しそう…。
【ミタさん】
確かに初心者ゴルファー向けのやさしいドライバーではないと思いますが、2人ならきっと打てると思いますよ。
【ヨシダくん】
とりあえず、打ってみましょうか!
試打した印象は?
【シオさん】
構えた感じはスタンダードモデルや「―LS」よりもシャローバック形状で安心感がありますね。
【ミタさん】
投影面積は「―MAX」が一番大きいです。
【シオさん】
でも打ってみるとやさしさはあまり感じられませんでした。シンプルに重い気がします。
【ミタさん】
純正シャフトの「ツアーAD for COBRA」は、フレックスSで62gと重めです。
【ヨシダくん】
60g以上の純正シャフトとは最近のモデルにしてはハードですね。
【ミタさん】
他社が発表した2023年モデルの純正シャフトは、40g台後半から50g台前半が多いですよね。「―MAX」には、フレックスSで55gの「SPEEDER NX for COBRA」という純正シャフトも用意されていますよ。
【シオさん】
確かにボールスピードは速かったけど、私のヘッドスピードだとバックスピンが少なすぎて球が上がりきらない感覚でした。
【ミタさん】
ヨシダくんはどうだった?
【ヨシダくん】
僕は良い結果が出ました。ボールスピードは文句なしで、スピン量も適正でした。ただ、ちょっとやさしさがアダになったのか、打球がつかまり過ぎている感じはありましたね。
【シオさん】
確かに、全体的に打球が左方向に飛んでいましたね。
【ヨシダくん】
打ち出し直後から最高到達点まではすごくいい感じなのに、落ち際でドロー回転がかかって左に曲がるのが少し気になりました。でも、つかまって飛ぶ感じは好きです。打球の高さもちょうどイイ感じで、アスリートゴルファーが好きな弾道だと思います。
【ミタさん】
ヨシダくんはウエイトを調整すれば使える可能性はありますね。
【ヨシダくん】
ヒール側のウエイトを外して使うのはアリかも!
まとめ
【ミタさん】
HS40m/sのシオさんにはハードすぎて、HS50m/sのヨシダくんにはつかまり過ぎるという結果になりました。ターゲットとしては、ヘッドスピード43~45m/sくらいで『ときどき、スライスが出るのが悩み』というゴルファーに向いていると思います。平均スコアだと90くらいのイメージです。ドローバイアス設計ですが、アスリート志向のアマチュアが打っても左にヒッカケが出ることはありませんので、程よいドロー設計と言えるでしょう。
【ヨシダくん】
シオさんとボクを足して二で割った感じのゴルファーに合いそうですね!(笑)
■ 試打したクラブのスペック
コブラ エアロジェット MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:オリジナル ツアーAD for COBRA ●硬さ:S
ミタさん プロフィール
1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。
ヨシダくん プロフィール
1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。
シオさん プロフィール
1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
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