「DはDだけど…」ドローバイアスは控えめ アスリートもイケる実戦向きドライバー キャロウェイ「クアンタム MAX D」

新製品レポート「クアンタム MAX D」
ボールのつかまりが良く高弾道を放っていける「クアンタム MAX D」

業界初となる異素材3層フェースが注目を集めているキャロウェイ「クアンタムシリーズ」。発売された5機種のなかでもドローバイアス設計の「MAX D」は、昨シーズン石川遼選手が使用していた「エリート X」の後継機にあたる。今やプロゴルファーでもやさしいギアを手にする時代だが、そのやさしさ度合いは気になるところ。ギア知識が豊富なミタさんが解説。飛距離性能、打感、構えやすさを、アスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。

新製品レポート「クアンタム MAX D」
フェース表面のチタン部が大幅に薄くなり前作ELYTEよりスピン量の増減幅が非常に小さくなった

【ミタさん】
今回紹介するのはキャロウェイの「クアンタム MAX D(以下、MAX D)」。「クアンタム MAX(以下、MAX)」同様、フェースがチタン、ポリメッシュ、カーボンという3層構造になっています。

【コウタロウ】
「MAX」を打ったときに初速の進化を感じたので、「MAX D」も楽しみです。

【シオさん】
3層フェースの割合は同じですか?

【ミタさん】
全く同じです。チタンが74%、ポリメッシュが14%、カーボンが12%。従来のドライバーよりチタンが薄くなったことがボールスピードに直結しています。

新製品レポート「クアンタム MAX D」
サイズは460cc。前作よりも黒が強いクラウンデザイン

【シオさん】
ソールも「MAX」と同じですか?

【ミタさん】
はい。今回の「クアンタム」は5モデルありますが、「MAX」「MAX D」の2モデルだけチタンソール。他の3モデルはカーボン。「MAX」「MAX D」は重心を低く深くすることでボールが上がりやすくなっています。

【コウタロウ】
ドローバイアス以外に特徴はありますか?

【ミタさん】
シリーズ内で最も投影面積が大きいヘッドになっているので、慣性モーメントの大きさも26年ドライバーのなかでもトップクラスでしょう。

新製品レポート「クアンタム MAX D」
ソール後方のウエートポートは無くなりフェース寄りにスクリューウエートが追加

【シオさん】
ミスヒットに強いということですか?

【ミタさん】
スライスに悩んでいるゴルファーも想定しているので、左右のミスヒット、特にヒールヒットに強い設計になっています。ただし、決してスライサーしか使えないドライバーではありません。石川遼選手もドローバイアスの前作「エリート X」をエースドライバーにしていましたから。

【コウタロウ】
最近はヘッドスピードが速い人でも「MAX D」とか使っている人がいますよね。

スピン量がちょうどイイ! アスリートでも使える

新製品レポート「クアンタムMAX D」
つかまりますがチーピンなどのミスはありませんでした(シオさん)

【シオさん】
キャロウェイはドローバイアスのモデルでも全くフックフェースじゃない。だから構えやすいです。

【ミタさん】
そもそも“ドローバイアス”というのはキャロウェイからはじまったトレンド。フェースがスクエアなのに重心だけドロー設計にしているというのが最大の特徴です。

【コウタロウ】
構えたときにヘッドサイズは少し大きいと感じますが、フェースはスクエアで構えやすいですね。

新製品レポート「クアンタムMAX D」
つかまり加減が絶妙。この右に抜けない安心感は叩けます(コウタロウ)

【ミタさん】
打った印象はどうでしたか?

【シオさん】
つかまる割には高さが出ました。「MAX」よりもキャリーが2、3ヤード飛んでいましたね。

【ミタさん】
データで見てもバックスピン量が増えています。一般的にドローボールはバックスピンが少なくなりがちなのですが、「MAX D」はバックスピンが減らない。だから高さを出せる。

【コウタロウ】
たしかに頑張らなくてもハイドローが打てるやさしいドライバーです。右に飛ぶ不安もないし、左につかまり過ぎることもない。スライサー向けという感じは一切しなかったので、そこは注意が必要と思います。

【ミタさん】
コウタロウが打つとロフト10.5度より9度が良かった?

【コウタロウ】
実際にコースで使うなら10.5度ですね。スピン量が少なすぎず、多すぎずという範囲で安定してくれて、何球打っても安定したハイドロー。実戦向きでスコアにつながるドライバーだと思います。僕もキャリーだと「MAX」より飛んでいました。

新製品レポート「クアンタムMAX D」
「MAX」よりも直進性が高く感じました(シオさん/コウタロウ)

【ミタさん】
チタンフェースが薄くなったことによる打感はどうでしたか?

【コウタロウ】
「エリート」より金属感が強くなった。飛ぶドライバーの打感でしたね。

【ミタさん】
どういうタイプのゴルファーにオススメですか?

【シオさん】
スライスに悩んでいる人よりも、私のような打球が上がらないローボールヒッターにオススメ。キャリーを伸ばせると思います。

【コウタロウ】
ヘッドスピード45m/s前後のゴルファーでもシャフトを変えれば全然使えそう。この程よいつかまり感は多くのアマチュアゴルファーにマッチする気がします。特に最近の大型ヘッドドライバーでプッシュアウトが出る人は試してほしい。

新製品レポート「クアンタムMAX D」
両者ともにストレート系の弾道しか出なかった

【ミタさん】
「MAX D」にも3層設計フェースの恩恵があり、高弾道でありながらボールスピードが上がったことで、飛距離性能のポテンシャルは高い。ミスヒットにも強く「MAX」よりも高さが出しやすい分、キャリーが出る人は多いと思います。モデル名にドローの「D」とありますが、過剰なドローバイアスは入っておらず、あくまで右に抜けにくい程度と思ったほうが無難。更につかまる感じが必要なら、スリーブ調整でアップライトにしてみても良いかもしれません。

【シオさん】
私はフックボールが持ち球ですが、それでも使えるぐらい直進性が高かったです。

まとめ

新製品レポート「クアンタムMAX D」
両者とも程よいつかまりと高い直進性能を評価

■ 試打したクラブのスペック

新製品レポート「クアンタム MAX D」

クアンタム MAX Dドライバー
●ロフト角:9度、10.5度(コウタロウ)、10.5度(シオさん)●シャフト:ベンタス TR RED(コウタロウ)、ATHLEMAX 50(シオさん)●硬さ:X(コウタロウ)、S(シオさん)

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ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

コウタロウ プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

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