最新シャフト7モデルを徹底比較 ピッタリのシャフトは見つかるか？

連載企画「新製品レポート」でアマチュア代表として試打をこなしているGDO編集部のミヤGが、今よりもっと安定して飛ばすために最新シャフトに目をつけました。2019年発売の7モデルから最適な1本を見つけ出すため、3モデルを試打した前回に続き、残りの4モデルを打ち比べていきます。

• 【第1回】飛距離アップ求めて、試打しまくりアマが最新シャフトを徹底比較
• 【第3回】最適な1本で限界値に到達!? 試打しまくりアマが最新シャフトを徹底比較

好感触だった「ATTAS JACK」を超えるモデルが見つかるか!?

【ミヤG】
前回の試打では「ATTAS JACK（ジャック）」が飛んで曲がらないシャフトの最有力候補でした。

【ツルさん】
今回は、さらに別のシャフトを4モデル試打してもらいます。「ATTAS JACK」よりもミヤGに合うシャフトが見つかるかも知れませんよ。前回同様、重さは50g台と60g台の2種類、硬さはすべてSです。では、さっそく試打計測をスタートしましょう。

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真っすぐ飛んでくれる「ディアマナ ZF」

軽量でもしっかり振れる「ディアマナ ZF」

【ミヤG】
結果がめちゃくちゃイイ！ なぜかは分からないけど、球が曲がらず、まっすぐに飛んでくれます。でも、自分では芯に当てづらいような気がして、フィーリングはあまり良くありません。球はまったく悪くないのですが、自分の感覚とは合わないです…。

【ツルさん】
「ディアマナ ZF」は、全長にハリ感があって、しなり戻りのスピードが速いシャフトです。軽量帯でも頼りなさを感じず、しっかり振れるところも魅力なんですが、ミヤGのシャフトへの負荷のかけ方と、シャフト自体のしなり戻りのスピードがマッチしていません。パワーを伝え切れていないから、ボール初速もほかと比べると出ていませんね。

• 三菱ケミカル「ディアマナ ZF」のギア情報

すべて文句なし! 「スピーダー エボリューション 6」

インパクトで押せて、つかまえられる「スピーダー エボリューション 6」

【ミヤG】
とっても振りやすくて、フィーリングもいい。インパクトでしっかり球を押しながら、つかまえて打てる感覚があります。飛んでいく弾道や計測数値も文句ナシ。めちゃ好印象です!!!

【ツルさん】
6代目となる「スピーダー エボリューション 6」は、“たたけるスピーダー”として4代目の後継モデルとされていますが、前作5代目の走り感もプラスされています。厚くインパクトしつつ、球が右に滑らないのが大きな特徴ですね。ミヤGは、少し先端が動いてくれるシャフトのほうが結果はいいみたいです。

• 藤倉コンポジット「スピーダー エボリューション 6」のギア情報

中間から手元がしなる「TENSEI CK プロ オレンジ」

中間から手元がしなる「TENSEI CK プロ オレンジ」

【ミヤG】
50g台のフレックスSを打ってみたら、いきなりチョロしました（苦笑）。このシャフトだと60g台のほうが振りやすく感じましたが、それでもフェースセンターに当てづらい。トウに当たることが多くて、スライス気味の球ばかりでした。

【ツルさん】
「TENSEI CK プロ オレンジ」は手元側に重心を寄せたカウンターバランス設計になっていて、切り返しで中間から手元がしなり、鋭く弾き戻るのが特徴のシャフトです。ボール初速を上げてくれるし、高弾道のドローで飛ばせるはずなのですが…ミヤGのスイングには、まったく合わなかったですね。

• 三菱ケミカル「TENSEI CK プロ オレンジ」のギア情報

当てやすさバツグン「ハドラススマッシュ」

打ちやすさを感じられる「ハドラススマッシュ」

【ミヤG】
当てやすくて、ミート率が高かったです。ただし、いい球を打ったときでもスピン量が多くなってしまうことがよくありました。60g台でもシャフトの印象は変わりませんが、50g台のほうが軽さを感じて振りやすい。このシャフトも悪くないですねぇ。

【ツルさん】
「ハドラススマッシュ」はシャフト表面にナノガラスコーティングされているのが特徴ですが、正直言って、その空気抵抗を軽減する効果はよく分かりませんでした。けれど、ミヤGの言うように当てやすさはバツグン。適度にトルクがあって、重さとしなりを感じやすく、タイミングを取りやすいのでインパクトが揃います。多くのゴルファーが、打ちやすさを感じられるシャフトだと思いますね。

• USTマミヤ「ハドラススマッシュ」のギア情報

好感触の2モデルで最終決戦へ!

今回の4モデルを試打データで比較 ※ヘッドはすべてテーラーメイド「M5」

【ミヤG】
今回試打したなかでは「スピーダー エボリューション 6」が計測数値も飛んでいく弾道もいちばん良かったです! 振りやすさ、打ちやすさ、飛距離性能が高次元で融合されているシャフトだと感じました。

【ツルさん】
「ハドラススマッシュ」も安定感があって良さそうでしたが、ミヤGが使って飛ばせそうなのは、スピン量が少ない「スピーダー エボリューション 6」のほうでしたね。次回は最終決戦として、前回の試打で好感触だった「ATTA JACK」と今回の「スピーダー エボリューション 6」を打ち比べてみましょう。

【ミヤG】
次回、僕のシャフト選びに決着がつくわけですね。楽しみです!!!

好印象だった「アッタス 11」と「スピーダー エボ6」で最終決戦

試打したシャフトのスペック※

三菱ケミカル ディアマナ ZF
●モデル：ZF50、硬さ：S、重さ：57.5g、トルク：4.6、キックポイント：中元調子
●モデル：ZF60、硬さ：S、重さ：64g、トルク：3.8、キックポイント：中元調子

藤倉コンポジット スピーダー エボリューション 6
●モデル：SPD569 EVOVI、硬さ：S、重さ：56g、トルク：4.9、キックポイント：中調子
●モデル：SPD661 EVOVI、硬さ：S、重さ：65.5g、トルク：3.9、キックポイント：中調子

三菱ケミカル TENSEI CK プロ オレンジ
●モデル：50-S、硬さ：S、重さ：57g、トルク：4.9、キックポイント：元調子
●モデル：60-S、硬さ：S、重さ：63.5g、トルク：3.5、キックポイント：元調子

USTマミヤ ハドラススマッシュ
●モデル：5S、硬さ：S、重さ：52g、トルク：5.3、キックポイント：先中調子
●モデル：6S、硬さ：S、重さ：65g、トルク：3.4、キックポイント：先中調子

※スペックはすべてメーカー公表値