思いのほか簡単に飛ばせる

中空アイアンの進化系

【ミーやん】
テーラーメイドからはカスタムメイドクラブとして、P700シリーズのアイアンが4モデル発売されています。こちらの『P790 アイアン』は中空構造で、ヘッド内部が「スピードフォーム」という充填剤で満たされているのが特徴です。中空構造により、フェースの弾きを向上しつつ、充填剤によって打感も良くしているそうですね。

「P700シリーズ」の中で最も大きいが、すっきりとしたフォルム

【ツルさん】
モデル名の三桁の数字はヘッドの大きさを示していて、『P790』はブレード長が79mmであることを意味しています。P700シリーズのなかでは、もっともヘッドが大きいモデルですが、構えてみるとそれほど大きさは感じません。P700シリーズはアスリート向けのシリーズなので、トップブレードが厚く見えず、ヘッドが小ぶりに見えるように作られています。

【ミーやん】
打ってみると、中空構造のわりに打感にはマイルドさが感じられます。試打したのはいつも通り7番アイアンですが、一般的なアスリート向けアイアンでいうと6番アイアン相当のロフト角です。その割には、打ち出しからよく球が上がるし、それでいてスピン量は少なめ。ちょっと飛ばせます。

【ツルさん】
このぐらいのスピン量であれば、風にも強い球筋になります。計測値を見るとボールスピードも速い！ フェースの反発がいいですね。直線的に飛ばしやすく、ミスヒットにも強く、やさしさも感じられます。かなり高性能なアイアンだと思いますよ。購入して使ってみたくなりました。

【ミーやん】
バックフェースや構えたときの見た目がスッキリしているのに、比較的やさしく飛ばせるのがいいですね。今後、こういった中空アイアンの時代が到来するのかも知れません。現時点でライバルになるのは、タイトリストの『718 T-MB』や『718 AP3』あたりでしょうか。

【ツルさん】
あとは、プレミアムクラブとして話題のPXGのアイアンですよね。実際にテーラーメイドは、この『P790』でPXGから特許侵害で訴えられている最中です。それだけ中空構造と充填剤には、クラブ性能とゴルファーの感性を両立させるのに効果があるということなのでしょう。

どの項目でも及第点以上の評価

■ 試打クラブのスペック

テーラーメイド P790 アイアン
番手：7番、ロフト角：30.5度、シャフト：ダイナミックゴールド S200
発売日：2017年10月上旬、価格：6本セット税抜144,000円(税込155,520円)

■ マイクラブ情報

ミーやん：ブリヂストン ツアーステージ Xブレード 709 CB（番手：7番、ロフト角：32度、シャフト：日本シャフト NSプロ 950GH・フレックスS）
ツルさん：ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン（番手：7番、ロフト角：32度、シャフト：日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス：S）