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日本シャフト特集
2022/05/23

ゴルフ好きスタイリストの「こだわらない」日常と替えないクラブ

連載:“こだわりの人”に聞くライフスタイル&仕事術

仕事と趣味で手放せない2つの道具

日本シャフト スタイリスト・尾後さん こだわりを持たない尾後が長年使い続ける2つの道具(撮影:岡崎健志)
こだわりを持たない尾後が長年使い続ける2つの道具(撮影:岡崎健志)

自身のファッションについても、基本的なスタンスは変わらない。「ファッションの傾向もすぐに変わり、着たい物を着るだけですね。シルバーアクセサリーにはまったり、時計にはまったりもしましたが、今は身に着けていません」。特別なこだわりを持たず、流れに身を任せることを自分らしい生き方として楽しんでいるのだろう。

そんな尾後にも長年使い続ける愛用品はある。そのひとつが、仕事道具の詰まった小さなポシェットだ。安全ピン、ハサミなど、スタイリストの必需品である小物をひとまとめに入れている。

「専門学校の入学式でスタイリスト科の全員に配られたものです。ちょっとおしゃれなブランドものに替えたこともあるのですが、使い勝手が悪くてすぐに戻しました。仕切りがいっぱいあって便利だから使い続けています」

すぐに「これじゃなきゃダメってわけでもないんですけどね」と付け足したが、思い入れの強さに関わらず、事実として20年近く使い続けるポシェットは、十分にこだわりの品といえるだろう。

ゴルフの悩みをシャフトで解決するクラブ選び

日本シャフト スタイリスト・尾後さん ショットの悩みをシャフトで解消するという”通”なクラブ選びを実践(撮影:岡崎健志)
ショットの悩みをシャフトで解消するという”通”なクラブ選びを実践(撮影:岡崎健志)

もうひとつは、ゴルフ歴8年にして7年間使い続けているアイアンだ。「クラブはずっと同じショップの同じスタッフから買っているのですが、いろいろと相談させてもらって、『尾後さんにはこれが合うと思いますよ』と言われて手にしたクラブなんです」

当時の悩みはアイアンショットで右へのミスが出ること。そこで勧められたのが日本シャフト「MODUS3」シリーズが装着されたものだった。「よくしなってよくつかまるということで、『MODUS3 ツアー120』のシャフトが挿さっているアイアンを選んでもらいました」

スタッフのアドバイスがあったとはいえ、ゴルフ歴2年弱でシャフトを先に決めるというのは、なかなか通なクラブ選びだ。

こだわらない男を迷わす長年の相棒

日本シャフト スタイリスト・尾後さん 買い替え時はきているけど「なかなか決められない」というアイアン選び(撮影:岡崎健志)
買い替え時はきているけど「なかなか決められない」というアイアン選び(撮影:岡崎健志)

周囲には一緒にプレーする仲間も多く、ゴルフを始めてからはゴルフ熱が高まる一方。現在は安定して月に2~3回のペースでラウンドしている。スコアは「70台も出るけど、3桁もある」とかなり波が激しいようだ。

スコアを安定させるために、長く付き合ってきたアイアンの買い替えも検討している。「7年前とは逆につかまり過ぎて左に飛ぶことが増えてきたので、いいタイミングなのかなと思っています。ただ、ショップで新しいものを試打しても、計測データがあまり変わらないんですよね。それなら今のままでいいかと思ってしまって、なかなか決められない状態です」。今のアイアンとシャフトを気に入っているからこそ、中途半端なクラブでは満足できないのだろう。

「裏の裏は表」というような話だが――。こだわらないはずの尾後が、結果的にこだわった形になって選ぶ次のアイアンには、果たしてどんなシャフトが挿さっているのか? いずれにしても、また長い付き合いになることは間違いなさそうだ。

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