最新フェアウェイウッドの飛距離を測定!
試打を終えて・・・最新FW特集の座談会「モデルによって飛距離に大きな差が!」
【GDO】今回は各メーカーの10モデルを試打していただきました。いろんなタイプのモデルがあったと思いますが、お二人は弾道計測器の数値に興味津々でしたね。
【和田】このGC2という測定機の数値が正確なので、とても参考になりましたし、試打し比べてみて面白かったですね。モデルによって、キャリーで30ヤードも飛距離が違いました。飛ばせるものはドライバーと同程度、飛ばせないものは5番ウッドと同程度の飛距離でしたから。
【上條】私の場合も、モデルによって20ヤードは飛距離が違いました。この結果には正直驚きました。和田さんが好感触だったのは、どのモデルですか?
【和田】飛ばせたのは、ダントツで「ロケットボールズ ステージ2」でした。本当にドライバー並に飛んでいましたね。上條さんは、どうでしたか?
【上條】いちばん結果が良くて飛ばせたのは、ツアーステージの「X-FW」でした。振りやすかったですし、ボール初速が出ていました。「ロケットボールズ ステージ2」は、私のヘッドスピードでは球が上がりづらく、少し右に飛ぶ傾向がありました。和田さんと私の試打結果を見て感じたことですが、飛距離はヘッド性能によるところも大きいですが、そのクラブが自分に合っているかどうかも関係してきますよね。
【和田】それは多いにあると思います。「ロケットボールズ ステージ2」は低スピンの強い球で飛ばせるモデルですが、上條さんの言うとおり、ヘッドスピードが足りていないと球が上がりきらず、その結果として飛ばせません。「X-FW」は、私も好感触のモデルでしたよ。70グラム台の純正シャフトは、しっかりと重さがあって、どんなゴルファーでもタイミングを取りやすそうなしなり感を備えていました。ヘッド形状や性能も、まさにトラディショナルなスプーンといった雰囲気で、真面目に作られているクラブだなぁと感じました。
【上條】本間ゴルフの「TW717」やタイトリストの「913F」も、上級者が好みそうなオーソドックスな形状と性能のモデルでしたね。今では白いヘッドや赤いヘッドのモデルが登場しているので、こういったオーソドックスなモデルは、見た目で物足りなさを感じてしまいがちですが・・・。
【和田】それはありますね(笑)。フェアウェイウッドは、トラディショナル系とニューフェース系の2つにはっきりと分かれると思います。ニューフェース系は、「ロケットボールズ ステージ2」、「VR_Sコバート」、「X HOT」です。どれも低スピン性能に長けているのが特徴ですよね。
【上條】「ロケットボールズ ステージ2」と「VR_Sコバート」は、球を上げるのに、それなりのヘッドスピードが必要だと感じました。とても私のヘドスピードでは手に負えません。「X HOT」だけは打ち出し角が確保できるので、なんとか打てました。
【和田】「X HOT」は、低スピン系でも使い手の範囲を広めたモデルですよね。売れている理由もよく分かりました。
【上條】低スピン系に対して、球の上がりやすさで印象に残ったのは「インプレスX」です。
【和田】簡単に球を上げられるタイプでしたね。アスリートモデルのなかでは「オノフ フェアウェイアームズ タイプS」も意外に高弾道を打ちやすいモデルでした。あとは「ゼクシオ フォージド」ですね。優等生的な性能で、たとえ無責任に人に勧めても、きっと文句は言われないような出来ばえのクラブでした(笑)。
【上條】「ゼクシオ フォージド」は、性能に安定感がありますよね。安定性というと、「G25」も良かったですね。まっすぐ飛ばしやすいモデルでした。
【和田】「G25」はヘッド形状が良くて、とても構えやすかったのが印象に残っています。ゼクシオ的な優等生な性能で、コストパフォーマンスは抜群なんじゃないでしょうか。
【上條】フェアウェイウッドのモデル選びで重視すべきなのは、自分のヘッドスピードで球が上がるかどうか、これに尽きるのではないでしょうか。
【和田】そのとおりだと思います。飛ばせると話題になっているスプーンを使いこなすためには、ヘッドスピード43m/s以上は必要だと思います。それ以下のゴルファーは、球が上がりやすいモデルを使ったほうが結果的に飛ばせるでしょうね。
【上條】私は今回の試打で、それを実感しました(笑)。
【GDO】いろんな性能のモデルが登場していて、今年のフェアウェイウッドは豊作と言えそうですね。自分に合ったクラブを見つければ、飛距離アップできる可能性は高そうです。それにしても、20~30ヤードも飛距離が違ってくるとは驚きでした!
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