マーク金井の試打インプレッション

テーラーメイド R9 ドライバー

2009/05/12 00:00

打ってみると?

試打クラブは9.5度表示でシャフトは純正(フジクラ・モトーレ)のSシャフト。ワッグルするとしなりは非常に少ない。振動数は257cpmだが、シャフト中央部分がかなり硬めの設定なのだろう。

アイアンでウオームアップしてから、「R9」に持ち替えて打って見ると・・・1発目からやや低めの弾道。フェースセンターで捕らえているにもかかわらず、スピン量は2500回転未満。見た目通りかなり重心が低く、オートマチックに低スピン弾道が打てる。逆に言うと、スピンを適度に入れて高い球を打つのが難しい。非力な人にはボールが上がりづらく、ハードヒッターが使うと風に負けづらい弾道が打ちやすい。そして、放物線弾道が打ちやすいからキャリーとランで距離を稼げる。

そして、意外だったのが打ち出し角度。リアルロフトが11度以上あるのに、ボールが高く打ち出されない。アッパーブローを意識しないでスイングすると12~13度。インパクト画像をコンピュータでチェックしみるとシャフト先端のしなりがほとんどない。ヘッドもシャフトもアッパーに動く気配がまったくないから、ボールが高く打ち出されないのだ。

今年のドライバーをほぼ全機種打ち終わったが、その中でも「R9」はゴルファーを選ばずに低スピンが打ちやすい。そして、重心距離が短めなのだろう。ニュートラルにスイングすると軽いドロー弾道。そして、ヘッドの操作性が高いから、フック、スライスも打ち分けやすい。コントロール性が高いタイプなので、当然スイートエリアは広く感じない。

シャフトは先端側が硬いからだろう。手元側の剛性も高いが、切り返しでは手元側のしなりを感じやすい。しなり戻りは格段に速くなく、ゆっくり振るよりもしっかり振りたくなる仕上がり。ヘッドもシャフトもハードヒッターと相性が良さそうだ。

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テーラーメイド
フェース、ロフト、ライ角が調整できるゲーム性の高いクラブ
発売日:2009/03 オープンプライス