ヨネックス EZONE タイプ 450 ドライバー
打ってみると?
試打クラブはロフト9度のSシャフトと、ロフト10度のRシャフト。シャフトは純正のNP50。ロフト9度表示はリアルロフトが11度でフェース角が+1.25度。10度表示はリアルロフトが13.5度でフェース角が+2度。どちらもロフトが多めでフックフェースだ。構えただけで、左のミスを嫌うフッカーよりも、捕まりを求めるスライサー好みだというのが分かる。
シャフトは軟らかめの設定。ワッグルすると先端だけでなく、手元から中間のしなりも感じる。Rシャフトの振動数は220cpm。クラブ重量は291.9gでバランスはD2.5。Sシャフトは振動数が260cpm。クラブ重量は300.2g。長さはどちらも実測で45.75インチ(※アナライズ計測)。
まずはRから試打を開始。シャフトに合わせてヘッドスピード40m/sぐらいから打ってみると・・・「カキーン」と心地良い金属音ととともにボールが鋭く飛び出す。複合ヘッドというと「音が鈍い」というイメージが強いが、このイーゾーンはまったく別物。フルチタンと比べても打音、打感が非常に良い。そしてボール初速も出ている。球筋的にはストレートに振って、軽いドロー。フックフェースの割にはボールは捕まり過ぎない。スピン量は少なめ。フェースセンターにスイートスポットがあることに加え、ヘッドがアッパーに動きづらいからだ。また、ヘッドがアッパーに動きづらいので、リアルロフトが多い割にはボールが上がり過ぎない。
続いて9度のSを試打。こちらもリアルロフトが大きい割にボールは高く上がり過ぎない。打ち出し角度は12.5~14度ぐらい。球筋的には、ストレートを打つつもりでストレート。こちらもフックフェースの割には捕まり過ぎない。球筋は低スピン弾道が打ちやすく、キャリーとランで飛距離を稼げる。
純正Sシャフトは振動数が260cpmと高い割には軟らかめ。切り返しでは手元側がクイッっとしなり、ダウン以降ゆったりしなり戻る。先端側が硬いのだろう。インパクトゾーンではヘッドがアッパーに動きづらく感じた。
打感の良さとボール初速の出方はかなりのもの。そして45.75インチとやや長めだが、バランスが良いので長さを感じさせない。フックフェースは好みが分かれそうだが、長尺効果と低スピン効果によって、飛距離アップを狙いやすいドライバーだ。