ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 705 Type415
打ってみると?
試打クラブはロフト9.5度。シャフトはメーカー純正の「ツアーデザイン B11-01w」。フレックスはS。スペックを計測してみると、9.5度表示でリアルロフトが9.75度。プロモデルらしくリアルロフトは少なめだ。フェースアングルは±0度。アドレスすると、ほんの少しだけフェースが左を向いた感じに見える。
長さは表示、実測とも45.25インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は310.5gでバランスはD1。シャフト重量、総重量を考えると・・・プロモデルにしては、ヘッド重量は少し軽めなのかも知れない。シャフトの硬さの目安となる振動数は257cpm。ワッグルすると手元がしっかりしていて、中間部分が少ししなる。振動数よりも硬く感じるシャフトだ。
アイアンで入念にウォームアップし、1発目からフルスイングして打ってみた。「シュパーン」とやや高めの金属音。球離れは少し遅めで、低めの放物線弾道。ヘッドスピード46m/sぐらいでは吹き上がる気配は皆無。アゲインストに強い、ドローンとした重たい弾道が打てる。ボールを高く上げるためには、かなりアッパー軌道で打つ技術が要求される。ヘッドの挙動は見た目よりは捕まらない。真っ直ぐ打つつもりでスイングしたら・・・軽いフェード弾道。ボールを捕まえるタイプではなく、叩いても左に行かないタイプだ。
ヘッドもシャフトも挙動がシャープ。操作性はすこぶる高く、インからちょっとあおればフック、アウトサイド・インにカットに振ればフェードが打ちやすい。球筋を操る技術があれば・・・見た目通り、弾道コントロールが非常にやりやすいドライバーである。
シャフトは手元が硬く、トルクが少ないことが影響しているんだろう。ゆったり振るよりも叩けば叩くほど、弾き感が出て、ボールを力強く押し出す。ヘッドスピード45m/sで打つよりもヘッドスピード48m/s以上出して打った方が、シャフトの良さを引き出せる感じがする。
マニュアルのスポーツカーみたいに操作性が高く、そして低スピン弾道が打ちやすい。ヘッドスピードが43m/sの人にはかなり手強いが、吹き上がりを抑えたいハードヒッター、そして球筋を左右に操りたい中上級者には安心して使っていける典型的なプロモデルなドライバーである。