テーラーメイド R1 ドライバー
打ってみると?
R1はニュートラルポジションだとロフトは10度。シャフトは純正のTM1-113(三菱レイヨン製)のS。ノーマルポジションでのフェースアングルは-3.5度。かなりのオープンフェースになっている。シャフトはアスリート向けだけあって硬めだ。ワッグルすると手元側が硬く、中間部分が少しだけクイッとしなる。振動数は257cpm。クラブ重量は316.7gでバランスはD3。長さはヒールエンド計測で45.25インチとなっている。
アイアンで入念にウォームアップしてからR1を打ってみると・・・「カキーン」と硬質な金属音とともに、ボールは低めの弾道で力強く飛び出した。ストレート弾道を打つつもりで弾道はフェード。フェース向きがオープンなことが影響しているのもあるが、インパクトゾーンでフェースが返りづらい。捕まりよりも左へのミスを出づらくいドライバーである。ロフト調整機能で12度までロフトを増やしてみると・・・これでようやく捕まりがニュートラルになった。R11やR11S同様、このR1でもロフトを増やすとフェース向きはフックの方向に変わるようだ。
弾道は、低重心で低スピン弾道がオートマチックに打てる。ヘッドスピードが遅いと球がドロップする怖さがあるが、ヘッドスピードを45m/s以上に上げていくと、放物線弾道でキャリーとランを稼げる。見た目は重心が深そうだが、実際はそれほど深くないのだろう。
純正シャフト(TM1-113)のSは、切り返しで中間部分が少ししなり、ダウンからインパクトにかけてはゆっくりしなり戻る。全体的にはシャフトは硬めだが、叩いた時に左に行きづらい。
弾道調整機能をフルに使うと、捕まりを改善させることが可能だが、ヘッドの基本的な挙動は「左に行きづらい」。この特性を考えると、スライスに悩むゴルファーよりも、左のミスを嫌うフッカーと相性が良いドライバーだ。そしてスピンが多くて飛距離をロスしている人が飛距離を稼げるドライバーである。