マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストン J715 B5 ドライバー

2014/09/16 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角9.5度。ノーマルポジションだとリアルロフト角が10.5度でフェース角が+0.75度。アスリート向きにしては捕まり重視のセッティング。純正Sシャフトの振動数は248cpm。長さは実測46インチでバランスはD2。クラブ重量は310.8g。アスリート向けドライバーにしてはやや長めである。

アイアンでウォームアップしてから、まずはヘッドスピードを44m/sぐらいで打ってみた。スパ-ンとやや硬質な手応えとともにボールは力強く飛び出した。中弾道で強めのドロー弾道。兄弟モデルのJ715 B3 ドライバー同様、重心距離がかなり短い。インパクトゾーンでヘッドが返りやすいのが手に伝わる。マッスルバックアイアンのような操作性の高さを感じる。B3はヘッドの大きさに対して重心距離が必要以上に短く感じたが、このB5に関しては、それがない。ヘッドの大きさと重心距離のバランスが良いのだろう。テークバックやトップでフェースをシャットに使って打つよりも、スイング中にフェースを開閉させて打ちたくなるドライバーである。

そしてB3同様、このB5もフェースの弾き感が心地良い。ルール適合ドライバーであるがボールの初速が出やすく、芯を喰うと自分のイメージよりもボールが素早く飛び出す。打点をわざとバラつかせても、ボール初速が落ちづらい。高初速で飛距離アップが狙える。

ヘッドスピードを46m/sに上げて弾道計測してみると、フェースセンター付近で捕えるとスピン量は2600回転前後。フェースのやや上側で捕らえると2000~2400回転となり、低スピンで飛ぶ弾道が打てた。B3よりもB5の方が低スピン弾道を打ちやすく仕上がっている。

純正装着されているツアーAD J15-11W(ブリヂストンオリジナル)は癖のない中調子で、インパクトゾーンでは先端側が素早くしなり戻る。ヘッドの走りを体感しやすいシャフトだ。手元から中間部分がしっかりしているが、タイミングが取りやすく仕上がっている。

弾道調整機能が付いているが、基本性能としては重心距離が非常に短く、ヘッドの操作性が高い。捕まった球が打ちやすいだけでなく、挙動がコントロールしやすいのでドローやフェードを打ち分けやすい。今どきのドライバーの中では、非常に小回りが利くタイプだ。このヘッドの挙動を考えると、直進性が高い弾道をオートマチックに打つことよりも、球筋を自在に操りたいゴルファーに適したドライバーである。

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ブリヂストン
発売日:2014/09/19 参考価格: 68,040円