マーク金井の試打インプレッション

ピン G LS TEC ドライバー

2016/04/12 09:00

構えてみると?

フェースは面長で、面積も大きく、重心距離の長さを感じる。慣性モーメントを大きくしてスイートエリアを広げたい設計思想を感じるヘッドだ。

ピンの主力ブランドであるGシリーズ。前作『G30 ドライバー』から約1年半を経て登場したのが、『G シリーズドライバー』。モデル名から数字が省かれ、シンプルに『G』だけとなり、3つのタイプのモデルがラインアップされている。今回試打するのは、より低スピン弾道が打ちやすく設計されている『G LS TEC ドライバー』。

モデルチェンジでまず目に付くのがクラウン部分の突起だ。前作『G30 ドライバー』と同じく、クラウンのフェース側にはフィンのような突起、「タービュレーター」が6つ搭載され、クラウン全体にもリブが5本配されている。さらに、ヘッド後方にはボーテックと呼ばれるスリットが入り、空気抵抗を軽減させる効果があるそうだ。この結果、インパクト時の空気抵抗を前作より約37%も軽減させた、とメーカー側はアピールする。ヘッド上部の凹凸形状が増え、視覚的にもモデルチェンジしたことがハッキリと分かる。

ヘッドのカラーリングは前作同様、マットブラック。つや消しの黒は精悍な印象があり、太陽光にも反射しないので、晴天下でも構えやすい。投影面積が大きいヘッドは安心感、そして重心の深さが感じられる。

フェースは面長で面積も大きい。重心距離を短くすることよりも、慣性モーメントを増大させてスイートエリアを広げたいという意図がうかがい知れる。ヘッドの大きさに合わせるかのようにフェースは分厚く、その厚みは約58ミリ。対して、バックフェースは超シャロー。従来モデルと同様に、深重心、低重心を強く意識したデザインだ。

ソールデザインは前作とほとんど変わらないが、ブルーの差し色が入ったことで斬新さが増している。

見た目的にはソール後方のデザインがほんの少し異なるだけで、それ以外は『G ドライバー』とほとんど違いが見当たらないが、どんな弾道で飛距離を稼げるのか?どんなゴルファーと相性がいいのか? じっくりテストしてみたい。

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