マーク金井の試打インプレッション

フジクラ Speeder Evolution III

2016/10/11 08:45

シャフトの特性をズバリ

手でシャフトを山なりに曲げてみると、シャフト全体がほどよく曲線を描いてしなり量は多め、先端側はそれほど硬くないようだ。

フジクラのメインブランドであり、ツアープロからも支持されているSpeederシリーズ。その最新作となるのが、今回試打するSpeeder Evolution III。前作エボ2は鮮やかなオレンジ色がベースだったが、今回は鮮やかなワインレッドがベース。シャフトの中央部分にはこれまで同様、「Speeder」のロゴが大きくプリントされている。

メーカー側の資料によると、「グリップ下の手元側にMCTを採用することで、切り返し時にタメが作りやすく、インパクトゾーンで手元が浮くのを防止できる」とのこと。MCTとはフジクラシャフト独自の最新テクノロジーで、シャフトの内側に金属素材が入っている。金属を内側に入れることで手元側が重くなり、これがダウンスイングで手元の軌道を安定させることにつながっているのだそうだ。

エボ2でも採用したこの世で最も硬い『90tカーボン』と、東レ社製高弾性・高強度炭素繊維「T1100G」を引き続き採用することにより、弾き感を高めている。

エボ2と比較すると、Speeder Evolution IIIはシャフト中間分が少し太くなり、先中調子らしい弾き感を得ながらもスイング中に過敏な動きを抑制し、安定感のあるモデルに仕上がっているとメーカー側はコメントしている。

長尺をアピールしているシャフトではないので、今回は45.5インチで試打クラブを組み上げた。(※長さは60度法計測)

シャフトの挙動≫
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