マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストン TOUR B XD-5 ドライバー

2016/10/18 09:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角9.5度。アドレスするとフェース向きはほぼスクエア。リアルロフト角は10.5度。純正シャフト(ツアーAD TX1-6)のSフレックスの振動数は257cpm。長さは45.75インチでバランスはD2.5。クラブ重量は304g。アスリート向けドライバーにしてはやや長めに仕上がっている。

まずはヘッドスピード43m/sぐらいで打ってみた。シュパーンと心地良いインパクト音とともに、ボールは力強く飛び出した。弾道は高めのストレート弾道。大型ヘッドで重心距離は長めだが、インパクトゾーンではイメージ通りにヘッドが返り、直進性が高い弾道が打ちやすい。気合いを入れてヘッドスピードを46m/sまで上げても振り遅れ感がなく、適度に捕まった球が打てる。

フェースの弾き感は高く、ルール適合ドライバーであるがボールの初速が出やすい。スイートエリアが広いので、打点をわざとバラつかせて打っても、ボール初速が落ちづらい。 ヘッドスピードを46m/sで弾道計測してみると、フェースセンター付近で捕えるとスピン量は2800回転前後。フェースのやや上側で捕らえると2100~2600回転となり、低スピンで飛ぶ弾道が打てた。シャローフェースだが、見た目よりは低スピン弾道が打ちやすいドライバーである。

純正装着されているツアーAD TX1-6S(ブリヂストンオリジナル)は癖のない中調子で、インパクトゾーンでは先端側がスピーディーにしなり戻る。ヘッドがアッパーに動き、かつ捕まりを促す挙動があるシャフトだ。手元側はしっかりしているが、切り返しではタイミングが取りやすく仕上がっている。

TOUR Bシリーズはアスリートゴルファーを強く意識したクラブだが、このXD-5 ドライバーに関しては、見た目通りにハードではない。同社のJGRと似た感じで、3つのヘッドの中ではやさしいアスリートモデルという位置付けなのだろう。

大型ヘッドだが、適度に捕まった球が打ちやすくスイートエリアも広い。ドライバーで飛距離を稼ぎつつ、フェアウェイキープ率も上げたい欲張りなゴルファーと、非常に相性が良いドライバーである。

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ブリヂストン
発売日:2016/10/21 参考価格: 77,760円