グローブライド オノフ ドライバー KURO
2017/04/04 08:00
打ってみると?
試打クラブはロフト角10度でシャフトは純正装着されている「SMOOTH KICK MP-617D」のSフレックス。ワッグルすると手元が硬めで、中間部分が粘るようにしなる。アスリート向けだけあって、全体的には硬めだ。
素振りでシャフトのしなり具合、ヘッドの効き具合を確かめてから打ってみると、「スパン」と低めの重厚なインパクト音。そして鋭い弾き感とともにボールがやや低めに飛び出した。オートマチックに低スピン弾道が打てるので、キャリーとランで飛距離を稼げた。
ヘッドスピードを46m/sに上げて弾道計測してみると、スピン量は2200~2600回転。中弾道で伸びていく弾道が打ちやすいドライバーである。
方向性はストレート弾道をイメージして打つとストレートで、つかまりはニュートラル。フェードをイメージすればフェード、ドローをイメージすればドローが打てる。叩いても左に行きづらい特性は前作から踏襲されているが、つかまりが少し良くなっている印象だ。
シャフトは切り返しで中間部分がムチのようにしなる典型的な粘り系で、インパクトにかけてグイッと力強くしなり戻る。バネ性の強さを感じるシャフトだ。しなり戻るスピードは速過ぎないので、インパクトではフェースが被りづらい。ヘッドもアッパーに動きにくいシャフトなので、直進安定性にすぐれた弾道が打ちやすい。
デザインこそこれまでのオノフ黒のテイストが継承されているが、中身は前作とガラッと違う。アスリート向けでありながら、直進安定性に優れ、かつ低スピンで飛距離を稼げる。ドライバーで飛びと方向性の両方を求める中・上級者には、大いに期待に応えてくれるドライバーだ。