テーラーメイド M2 レスキュー
2017/05/30 05:00
打ってみると?
試打クラブは#4でロフト角は22度。シャフトは標準装着される『TM5-217』のSフレックス。ワッグルすると手元剛性が高く、中間部分から先端にかけてしなる、典型的な先中調子だ。
アイアンでウォームアップ後、『M2 レスキュー』の#4に持ち替えて打ってみた。「シュパーン」と乾いた金属音でボールが鋭く飛び出した。
アドレスするとややフェースは開いた感じになるが、兄弟モデルの『M1 レスキュー』と比較すると、明らかに『M2 レスキュー』の方がつかまりやすくなっている。
弾道はユーティリティらしい適度なスピン弾道。『M2 ドライバー』や『M2 フェアウェイウッド』に比べるとスピンが適度に入り、高弾道キャリーで安定した飛距離を得られるし、グリーンに止まる球も打ちやすい。
ヘッドスピードを41m/sぐらいに上げて弾道計測すると、高弾道で距離が伸びた。打出し角は15~16度で、スピン量は4500~5000回転。同じロフトのロングアイアンに比べると、弾道が高いだけでなくスピン量も多い球がオートマチックに打てる。
標準装着のシャフト『TM5-217』は、『M2 ドライバー』や『M2 フェアウェイウッド』と同じタイプで、切り返しで中間部分がしなり、インパクトゾーンでは先端側がスピーディーにしなり戻る。癖のない先中調子でタイミングが取りやすいシャフトだ。
『M2 ドライバー』や『M2 フェアウェイウッド』と同様に、『M2 レスキュー』も直進性が高い弾道が打ちやすい。
ロングアイアンの代わりとしてすっかり定着しているユーティリティクラブだが、『M2 レスキュー』はロングアイアンよりも明らかにボールが上がりやすく、グリーンに止まる球が打ちやすい。そして見た目通りにスイートエリアが広く、ミスに強い点も魅力的だ。