マーク金井の試打インプレッション

ヘッドが走って初速が上がる 「USTマミヤ ATTAS CoooL」

2017/10/03 05:00

シャフトの挙動

シャフト試打で使うヘッドは、テーラーメイドの「M2」。ヘッド体積は460cc、ロフト角は表示9.5度で、リアルロフト角は10度前後というもの。

試打するシャフトの種類は50g台のSフレックス。ワッグルすると手元(グリップ側)の剛性が高く、中間から先端にかけてクイッとムチのようにしなる、典型的な先中調子タイプ。

まずはヘッドスピード43m/sぐらいから打ってみた。ワッグルした時と同じく、切り返しで中間部分がググッと大きめにしなる。ダウンスイング前半はシャフトがムチのようにしなり、ヘッドが遅れた状態、いわゆるタメが作りやすい。ダウンスイング後半は、ムチのように鋭くしなってインパクトを迎え、シャフトのしなり量の多さを感じる。

インパクトゾーンではシャフトの先端が大きく動き、ヘッドがターンしやすくつかまりがいい。ボール初速も出やすくなっている。

ヘッドスピードを46m/s前後に上げて弾道計測してみても、ボール初速が出ていて、弾道が高め。スピンは適度に入る。ストレート弾道を打つイメージでスイングすると、軽いドロー弾道になった。つかまりがいいので、インサイドからあおって打つと、インパクト前にフェースが被ってつかまり過ぎる場合もある。

メーカーの意図通り、「ATTAS CoooL」はシャフトのバネ性が強く、インパクトゾーンでヘッドが走ってボール初速を上げやすい。「パンチ」と比べると、シャフト中間部分が大きくしなり、ムチのような挙動がある。インパクトゾーンで効率良くヘッドを走らせて、飛距離を伸ばしたいゴルファーと、非常に相性が良いシャフトである。

【適正ヘッドスピード】
ATTAS CoooL 5(S)適正ヘッドスピード43~47m/s

シャフトを計測してみると≫
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UST マミヤ
走り系の軽硬シャフト
発売日:2017/07/21 参考価格: 43,200円